सूर्यकांत त्रिपाठी निराला
スーリヤカーント・トリパーティー・ニラーラー
 近代ヒンディー文学の巨匠、スーリヤカーント・トリパーティー・ニラーラー(1889-1977)。彼の代表的長文詩「ラームのシャクティ・プージャー」(1936年発表)は、南アジア~東南アジア一帯に伝わるラーム王子の伝説をベースに、インドニ大叙事詩のひとつ「ラーマーヤナ」や、中世ヒンディー文学の金字塔であるトゥルスィーダース(1532-1623)の「ラームチャリトマーナス」などの他、ラーマーヤナのベンガリー語版である「クリッティバースのラーマーヤン」や、ベンガル地方の大祭ドゥルガー・プージャー(女神崇拝)などの雰囲気をミックスして書かれた作品である。サンスクリト語の語彙を全く新しい用法でヒンディー語詩に適用し、当時の文壇で大いに物議を醸した。この詩を書く前に愛娘のサロージが病死しており、ニラーラーはその悲しみを乗り越えるためにこの詩が書かれたとも言われている。この詩作の直前に、サロージを追悼した「サロージの思い出」という詩も書かれている。よって、詩の中に出てくるラームとは、神話上のラームよりもむしろ、ニラーラー自身だと考えることができる。それは、詩の最後で「新時代の」ラームの勝利を声高らかに宣言していることからも分かる。

 妃であるスィーター姫を羅刹王ラーヴァンに誘拐されたラーム王子は、信頼できる弟ラクシュマン、猿の将軍ハヌマーン、猿の王様スグリーヴ、熊の王様ジャーンブワーン、ラーヴァンの弟でラーム軍に寝返ったヴィビーシャンなどを率いて、ラーヴァンの根城、ランカー島に攻め込む。だが、勝利の女神であるシャクティ女神の恩恵を受けているラーヴァンの強大な力の前に、ラーム軍は蹴散らされる。詩は、戦争の第1日目が終了するところから始まる。

 訳は、日本語として読んでおかしくない文章や、日本人にも分かりやすい文章になることを心がけたため、意味が原文とかけ離れている部分が多々ある。原文のサンスクリト語の語感を少しでも出すため、古文っぽい日本語で訳すことに挑戦したが、本当の古文ではないので、おかしい部分が多いと思う。また、韻などは完全に無視した。訳が間違っている場所も多いだろう。よって、訳は非常に完成度が低いが、趣味だと思って許してもらいたい。なお、ヒンディー語が表示されない場合は、■注意事項を参照のこと。

 以下、知っていると詩の理解が深まる豆知識。

■「シャクティ」とは「力」という意味。インド神話では「力」は女神の姿で描かれることが多い。ここでは一貫して「シャクティ女神」として訳したが、パールワティー、ドゥルガー、カーリーなどの総称だと思ってもらいたい。シャクティ女神はシヴァ神の妃。シャクティ女神はシヴァ神を土台として立っており、シヴァ神よりも強力だとされることがある。
■スィーターはジャナク王の娘。ラームはジャナク王が催した弓の競技会で勝利し、スィーターと結婚することに決まった。
■ラームはシヴァ神の信者。この詩の中では、ラーヴァンがシャクティ女神の信者として描かれている。
■ハヌマーンはブラフマチャリヤを遵守しており、分かりやすく言えば童貞を守っている。インドでは童貞を守ることで強靭な力が宿るとされる。
■「風の子」の異名を持つハヌマーンは幼少時代、太陽を食べ物と間違えて呑み込もうとしたことがある。
■シャクティ女神の一化身であるドゥルガー女神は十本腕の姿で描かれることが多い。
■ラーム、ハヌマーン、ラクシュマンなど、詩中の登場人物は別名や尊称で呼ばれることが多い。例えばラームは「ラーガヴ=ラグ家の者」、「ラージーヴナヤン=蓮の目の者」、「バーヌクルブーシャン=太陽族の宝石」、「プルシュ・スィン=人獅子」、「プルショーッタム=至高の人間」などの異名で呼ばれる。だが、日本人に分かりやすいように、全て一般的な呼称にして訳した。
■ヨーガ理論では、人間の体内には脊椎下部から脳上部に沿って7つのチャクラ(エネルギーセンター)があり、瞑想を行うと、クンダリニーと呼ばれるエネルギーが下から上昇し、瞑想が深い段階に入るごとに下のチャクラから順に開花して行くと考えられている。そして一番上のサハスラール・チャクラが開花することにより、覚醒と解脱を得ることができる。ラームが行ったシャクティ女神への祭儀と瞑想も、このヨーガの考え方に基づいている。
■詩によると、ラームはシャクティ女神の名前を延々と唱え、それが一通り終了するごとに1本の青蓮を女神に捧げる。それを108回繰り返すことが、「シャクティ・プージャー」らしい。



रवि हुआ अस्त : ज्योति के पत्र पर लिखा अमर

陽、没せり、不死の輝きと共に、

रह गया राम-रावण का अपराजेय समर

ラーム対ラーヴァン、今日の戦争、勝敗決せず、

आज का, तीक्ष्ण-शर-विधृत-क्षिप्र-कर, वेग-प्रखर,

両軍、手に手に弓矢を持ち、目にも止まらぬ速さにて、

शतशेलसम्वरणशील, नील नभ गर्ज्जित-स्वर,

何百もの軍勢一丸となり、蒼き天を唸らせ、

प्रतिपल-परिवर्तित-व्यूह-भेद-कौशल-समूह, -

陣形刻一刻と変えて戦えり、

राक्षस-विरुध प्रत्यूह, - क्रुद्ध-कपि-विषम-हूह,

羅刹軍に立ち向かいし怒れる猿軍の雄叫び、フーフフーフ、

विच्छुरितवह्नि-राजीवनयन-हत लक्ष्य-बाण,

消えんとする炎の如き、蓮の目のラーム、矢を放つも命中せず、

लोहितलोचन-रावण-मदमोचन-महीयान,

燃え盛る炎の如き、赤き目のラーヴァン、大地を揺るがす、

राघव-लाघव-रावण-वारण-गत-युग्म-प्रहर,

ラーム、弱小なり、ラーヴァン、強大なり、

उद्धत-लंकापति मर्द्दित-कपि-दल-बल-विस्तर,

四半日の内、凶暴なるラーヴァン、猿軍を蹴散らし、

अनिमेष-राम-विश्वजिद्दिव्य-शर-भंग-भाव, -

世界の主ラーム、折れた矢の如くうなだれ、

विद्धांग-बद्ध-कोदंड-मुष्टि-खर-रुधिर-स्त्राव,

その弓、血のまだら模様となれり、

रावण-प्रहार-दुर्वार-विकल वानर-दल-बल, -

容赦なきラーヴァン、猿軍への攻撃休めず、

मूर्च्छित-सुग्रीवांगद-भीषण-गवाकष-गय-नल, -

猿王スグリーヴ、猿将軍アンガド、ガワークシュ、ガヤ、ナル、

वारित-सौमित्र-भल्लपति - अगणित-मल्ल-रोध,

ラクシュマン、熊王ジャーンブワーン、諸々の兵士たち、皆、戦意消失せり、

गर्ज्जित-प्रलयाब्धि-क्षुब्ध-हनुमत्-केवल-प्रबोध,

怒り狂う海の如く、噴火する火山の如く、

उद्गीरित-वह्नि-भीम-पर्वत-कपि-चतु:प्रहर, -

唯一ハヌマーン、半日、血気盛ん、

जानकी-भीरु-उर-आशाभर - रावण-सम्वर।

スィーター、恐れおののき、ただラーヴァンの敗北を祈願す。







लौटे युग-दल। राक्षस-पतदल पृथ्वी टलमल,

両軍、陣地に帰還せり、

बिंध महोल्लास से बार-बार आकाक्ष विकल।

羅刹軍の雄叫び轟き、天地幾度も震撼す、

वानर-वाहिनी खिन्न, लख निज-पति-चरण-चिह्न

他方、沈鬱の猿軍、

चल रही शिविर की ओर स्थविर-दल ज्यों विभिन्न;

バラバラと軍営へ続く無数の足跡、

प्रशमित है वातावरण, नमित-मुख सान्ध्य कमल

夕刻の、しぼみし蓮の如き、静寂の軍勢、

लक्ष्मण चिंता-पल, पीछे वानर-वीर सकल;

憂顔のラクシュマン、軍勢のしんがりを務めり、

रघुनायक आगे अवनी पर नवनीत-चरण

先頭にはラーム、バターの如き重き足取り、

शल्थ धनु-गुण है, कटिबन्ध स्रस्त तूणीर-धरण,

外れし弓弦、ぶら下がりしベルト、

दृढ़ जटा-मुकुट हो विपर्यस्त प्रतिलट से खुल

髷はほぐれ、ぼさぼさに垂れた髪、

फैला पृष्ठ पर, बाहुओं पर, वक्ष पर, विपुल

尻に、腕に、胸に無造作に広がれり、

उतरा ज्यों दुर्गम पर्वत पर नैशान्धकार,

漆黒の夕闇、峻険なる山を覆い、

चमकतीं दूर ताराएँ ज्यों हो कहीं पार।

遠く瞬く星々、今にも消えんとす。



आये सब शिविर, सानु पर पर्वत के, मंथर

全員軍営に到着せり、

सुग्रीव, विभीषण, जाम्बवान आदिक वानर,

丘の頂にスグリーヴ、ヴィビーシャン、ジャーンブワーン、

सेनापति दल-विशेष के, अंगद, हनूमान,

アンガド、ハヌマーン、

नल, नील, गवाक्ष, प्रात के रण का समाधान

ナル、ニール、ガワークシュ、その他の兵卒、

करने के लिए, फेर वानर-दल आश्रय-स्थल।

今朝の戦闘反省すべく、軍営を囲めり。

बैठे रघु-कुल-मणि श्वेत शिला पर; निर्मल जल

ラーム、白石の上に座す、

ले आये कर-पद-क्षालनार्थ पटु हनूमान;

ハヌマーン、手足洗うための清き水持て馳せ参ぜり、

अन्य वीर सर के गये तीर सन्ध्या-विधान -

他の兵士たち、湖畔にて、

वन्दना ईश की करने को, लौटे सत्वर,

夕刻の沐浴を済まし、すぐに戻れり、

सब घेर राम को बैठे आज्ञा को तत्पर;

全員、ラームを囲みて座し、命令を待つ、

पीछे लक्ष्मण, सामने विभीषण, भल्लधीर,

裏にはラクシュマン、前にはヴィビーシャン、ジャーンブワーン、

सुग्रीव, प्रांत पर पाद-पद्म के महावीर;

スグリーヴ、最前にハヌマーン、

यूथपति अन्य जो, यथास्थान, हो निर्निमेष

他の将軍も、各々適所に座し、

देखते राम का जित-सरोज-मुख-श्याम-देश।

蓮の如きラームの顔を注視す。



है अमानिशा, उगलता गगन घन अन्धकार;

漆黒の夜なり、天空、暗黒を嘔吐す、

खो रहा दिशा का ज्ञान; स्तब्ध है पवन-चार;

前後左右の感覚消え行き、風は動きを止め、

अप्रतिहत गरज रहा पीछे अम्बुधि विशाल

後方より大海の唸り、絶え間なく、

भूधर ज्यों ध्यान-मग्न; केवल जलती मशाल।

大地、深く瞑想に沈み、ただ灯火のみが揺れる。

स्थिर राघवेन्द्र को हिला रहा फिर-फिर संशय,

ラーム、恐れに身体をカタカタと震わす、

रह-रह उठता जग जीवन में रावण-जय-भय;

ラーヴァンの勝利の予感、沸々と、

जो नहीं हुआ आज तक हृदय रिपु-दम्य-श्रांत, -

敵愾心、猜疑心、倦怠感、初めて心に生ず、

एक भी, अयुत-लक्ष में रहा जो दुराक्रांत,

幾度も繰り返されし猛攻、

कल लड़ने को हो रहा विकल वह बार-बार

明日の戦争への不安と恐怖、脳裏を駆け巡り、

असमर्थ मानता मन उद्यत हो हार-हार।

精神、既に敗北を受け容れる。

ऐसे क्षण अन्धकार घन में जैसे विद्युत

その瞬間、暗雲の中の稲妻の如く、

जागो पृथ्वी-तनया-कुमारिका-छबि, अच्युत

スィーターの愛しき姿、目に浮かぶ、

देखते हुए निष्पलक, याद आया उपवन

ラーム、目を見開き、ジャナク王の庭園を回想す

विदेह का, -प्रथम स्नेह का लतांतराल मिलन

初めて目と目を合わせ、恋に落ちたあの瞬間、

नयनों का - नयनों से गोपन - प्रिय सम्भाषण, -

目と目で交わした、愛の会話、

पलकों का नव पलकों पर प्रथमोत्थान-पतन, -

目蓋と目蓋の初めての触れ合い、

काँपते हुए किसलय, - झरते पराग-समुदय, -

新芽の如き震える唇、花粉の如き溢れ出る芳香、

गाते खग-नव-जीवन-परिचय, - तरु मलय-वलय, -

新しき人生を歌う小鳥、白檀の指輪、

ज्योति:प्रपात स्वर्गीय, - ज्ञात छबि प्रथम स्वीय,

新緑の輝きを放てし天国の新芽の如き、

जानकी-नयन-कमनीय प्रथम कम्पन तुरीय।

美しきスィーターの目、歓喜の震え。



सिहरा तन, क्षण भर भूला मन, लहरा समस्त,

ラーム、しばし不安を忘れ、全身震わす、

हर धनुर्भंग को पुनर्वार ज्यों उठा हस्त,

シヴァ神より授かりし弓、再び持ち直し、

फूटी स्मिति सीता-ध्यान-लीन राम के अधर,

ラーム、スィーターを想いて、口元に笑みを浮かべる、

फिर विश्व-विजय-भावना हृदय में आयी भर,

再び心に勝利の希望、生ぜり、

वे आये याद दिव्य शर अगणित मंत्रपूत, -

魔法の矢の呪文を思い出せしラーム、

फड़का पर नभ को उड़े सकल ज्यों देवदूत,

天使の如く天空を飛翔し、

देखते राम, जल रहे शलभ ज्यों रजनीचर,

火に入りて燃える蛾を見て、

ताड़का, सुबाहु, विराध, शिरस्त्रय, दूषण, खर;

戦場で討ち取りし敵の将軍ドゥーシャン、カルを想起す、

फिर देखी भीमा मूर्ति आज रण देखी जो

次の瞬間、今日の戦場を見守りしシャクティ女神の姿を見る、

आच्छादित किये हुए सम्मुख समग्र नभ को,

女神、天空を覆う暗黒を、

ज्योतिर्मय अस्त्र सकल बुझ-बुझ कर हुए क्षीण,

光輝く武器と共に破壊す、

पा महानिलय उस तन में क्षण में हुए लीन;

ラーム、しばし女神の懐に抱かれ、恍惚とす、

लख शंकाकुल हो गये अतुल-बल शेष-शयन, -

ラーム、不安に心乱れると、

खिंच गये दृगों में सीता के राममय नयन;

ラームの姿映るスィーターの瞳を自らの目に浮かべる、

फिर सुना-हँस रहा अट्टहास रावण खलखल,

そのとき、ラーヴァンの大笑い、響き渡り、

भावित नयनों से सजल गिरे दो मुक्ता-दल।

ラームの目から、真珠の如き2粒の涙、こぼれ落ちる。



बैठे मारुति देखते राम-चरणारविन्द -

座せしハヌマーン、眼前には蓮の如きラームの足元、

युग 'अस्ति-नास्ति' के एक-रूप, गुण-गण-अनिन्द्य;

有と無の一体となれし姿、正義と道徳の体現、

साधना-मध्य भी साम्य-वाम-कर दक्षिण-पद,

ヴィラーサン禅組みしラーム、左手を右足の上に、

दक्षिण कर-तल पर वाम चरण, कपिवर गदगद

右手を左足の上に置けり、

पा सत्य, सच्चिदानन्दरूप विश्राम-धाम,

ハヌマーン、その姿に真実を見出す、

जपते सभक्ति अपजा विभक्ति हो राम-नाम।

吸う息に「ラー」、吐く息に「ム」、ひとつひとつの呼吸にラームの名前あり。

युग चरणों पर आ पड़े अस्तु वे अश्रु युगल,

そのとき、ハヌマーンの眼前、ラームの足元に2粒の涙落ちる、

देखा कपि ने, चमके नभ में ज्यों तारादल; -

まるで天空の流星の如し、

ये नहीं चरण राम के, बने श्यामा के शुभ; -

これ、ラームの足元にあらず、シャクティ女神の恵みなり、

सोहते मध्य में हीरक-युग या दो कौस्तुभ;

1組の輝くダイヤモンドなり、クリシュナ神の秘宝カウストゥブなり、

टूटा वह तार ध्यान का, स्थिर मन हुआ विकल,

集中は途切れ、心は動揺す、

संदिग्ध भाव की उठी दृष्टि, देखा अविकल

何かと思いて顔を上げれば、

बैठे वे वही कमल-लोचन, पर सजल नयन,

ラーム座せり、泰然自若、ただ目に涙、

व्याकुल-व्याकुल कुछ चिर-प्रफुल्ल मुख, निश्चेतन।

顔に不安の影、表れり。

'ये अश्रु राम के' आते ही मन में विचार,

「これはラームの涙」、ハヌマーンは思い、

उद्वेल हो उठा शक्ति-खेल-सागर अपार,

海をも越える感情を高ぶらす、

हो श्वसित पवन-उनचास पिता-पक्ष से तुमुल

風の子ハヌマーン、息、吸い込めば、風、轟けり、

एकत्र वक्ष पर बहा वाष्प को उड़ा अतुल,

吸い込みし息、吐けば、彼方まで震撼す、

शत घूर्णार्वत, तरंग-भंग उठते पहाड़,

波は山の如くそびえ立ち、渦を巻く、

जल-राशि-राशि-जल पर चढ़ता खाता पछाड़,

波は波を食い、離散集合繰り返す、

तोड़ता बन्ध-प्रतिसन्ध धरा, हो स्फीत-वक्ष

水流、堤防を破壊し、海の領域広げ、

दिग्विजय-अर्थ प्रतिपल समर्थ बढ़ता समक्ष

四方を征服せんとす、

शत-वायु-वेग-बल, डुबा अतल में देश-भाव,

風の力、時空を越える、

जलराशि विपुल मथ मिला अनिल में महाराव

激流に風の轟音、混合す、

वज्रांग तेजघन बना पवन को, महाकाश

風は雷の如く強靭となり、大天界まで到達す。

पहुँचा। एकादश रुद्र क्षुब्ध कर अट्टहास।

大天界のシヴァ神、驚愕し大笑す。



रावण-महिमा श्यामा विभावरी अन्धकार,

ラーヴァンの力の根源、シャクティ女神、天空を夜の暗黒で覆い、

यह रुद्र राम-पूजन-प्रताप तेज:प्रसार;

ラームの帰依を受けしシヴァ神、天空を照らす、

उस ओर शक्ति शिव की जो दशस्कन्ध-पूजित,

シヴァの妃、シャクティ女神、ラーヴァンの勝利を祈願し、

इस ओर रुद्र-वन्दन जो रघुनन्दन-कूजित;

シヴァ神、ラームの勝利を祈願す、

करने को ग्रस्त समस्त व्योम कपि बढ़ा अटल,

天空を手中に収めんと進み出しハヌマーン、

लख महानाश शिव अचल हुए क्षण-भर चंचल,

不動のシヴァ神、一瞬動揺せり、

श्यामा के पदतल भारधरण हर मन्द्रस्वर

シャクティ女神の足元より、低き声にて曰く、



बोले - "सम्वरो देवि, निज तेज, नहीं वानर

「よいか女神よ、これはただの猿にあらず、

यह, - नहीं हुआ श्रृंगार-युग्म-गत, महावीर,

偉大なる戦士ハヌマーンなり、未だ独身なり、

अर्चना राम की मूर्तिमान अक्षय-शरीर

誇り高きラームの像、胸に秘めたり、

चिर-ब्रह्मचर्य-रत, ये एकादश रुद्र धन्य,

シヴァの恩恵を受けたり、

मर्यादा-पुरुषोत्तम के सर्वोत्तम, अनन्य,

ラームの最上至極、唯一無二の信者なり

लीला-सहचर, दिव्यभावधर, इन पर प्रहार,

神の忠実なる信仰者なり、

करने पर होगी देवि, तुम्हारी विषम हार;

女神よ、この者を攻撃すれば、手痛き敗北を喫せん、

विद्या का ले आश्रय इस मन को दो प्रबोध,

女神の祝福授かりに来たり、恩恵を与うべし、

झुक जायेगा कपि, निश्चय होगा दूर रोध।"

ハヌマーン自ずからひれ伏さん、何の困難も起こるまじ。」

कह हुए मौन शिव; पवन-तनय में भर विस्मय

シヴァ、口つぐめり、するとハヌマーン、驚嘆せり、

सहसा नभ में अंजना-रूप का हुआ उदय;

天空に突如発現するは、母アンジャナーの姿、

बोली माता - "तुमने रवि को जब लिया निगल

母曰く、「お前が太陽を呑み込まんとしたとき、

तब नहीं बोध था तुम्हें, रहे बालक केवल;

お前はまだ物心つかぬ、ただの幼児なりき、

यह वही भाव कर रहा तुम्हें व्याकुल रह-रह,

今のお前はもう幼児ならず、これいかなる失態か、

यह लज्जा की है बात कि माँ रहती सह-सह;

親不孝者よ、恥じ入るべし、

यह महाकाश, है जहाँ वास शिव का निर्मल -

ここは大天空なり、シヴァ神の聖なる住居、

पूजते जिन्हें श्रीराम, उसे ग्रसने को चल

ラーム、シヴァ神の信徒なり、それを呑み込まんとして来たるか、

क्या नहीं कर रहे तुम अनर्थ - सोचो मन में;

お前の行動は無意味にあらずや、よく考えよ、

क्या दी आज्ञा ऐसी कुछ श्रीरघनन्दन ने?

これはラーム王子命令なるか?

तुम सेवक हो, छोड़ कर धर्म कर रहे कार्य -

お前はラームの臣下なり、己が義務忘れ、恣意に任せ行動せり、

क्या असम्भाव्य हो यह राघव के लिए धार्य?"

ラームの邪魔するがお前の目的なりや?」

कपि हुए नम्र, क्षण में माताछवि हुई लीन,

母親の姿、一瞬にして消え去れり、涙ぐむハヌマーン、

उतरे धीरे-धीरे गह प्रभु-पद हुए दीन।

うなだれ、ゆっくりとラームの足元に降り立てり。



राम का विषण्णानन देखते हुए कुछ क्षण,

ラームの悲壮なる表情を見て、

'हे सखा', विभीषण बोले, "आज प्रसन्न वदन

「さあ、友よ」、ヴィビーシャン曰く、「今は笑うべきなり、

वह नहीं देख कर जिसे समग्र वीर वानर -

人生の荒波にもまれ、疲れ果てた、

भल्लूक विगत-श्रम हो पाते जीवन-निर्जर;

勇敢なる猿と熊の軍勢のことは忘れよ、

रघुवीर, तीर सब वही तूण में हैं रक्षित,

ラームよ、矢は全て矢筒にあり、

है वही वक्ष, रण-कुशल हस्त, बल वही अमित;

五体満足なり、武器も手にあり、力も衰えず、

हैं वही सुमित्रानन्दन मेघनाद-जित-रण,

ラーヴァンの息子メーグナードを打ち破りし、ラクシュマンも健在なり、

हैं वही भल्लपति, वानरेन्द्र सुग्रीव प्रमन,

熊王ジャーンブワーン、猿王スグリーヴ、ここに在り、

तारा-कुमार भी वही महाबल श्वेत धीर,

白猿アンガドの怪力も変わりあらず、

अप्रतिभट वही एक-अर्बुद-सम, महावीर,

何より百人力の勇敢なる猿の将軍、ハヌマーン、

हैं वही दक्ष सेना-नायक, है वही समर,

百戦錬磨の豪腕と共に健在なり、

फिर कैसे असमय हुआ उदय यह भाव-प्रहर?

ならば何を落ち込む必要ありや?

रघुकुल-गौरव, लघु हुए जो रहे तुम इस क्षण,

ラームよ、今お前は弱気になりて、

तुम फेर रहे हो पीठ हो रहा जब जय रण!

勝利間近に迫りしときに、戦場に背を向けたり!

कितना श्रम हुआ व्यर्थ! आया जब मिलन-समय,

どれほどの辛苦が無駄にならん!スィーターとの再会の直前に、

तुम खींच रहे हो हस्त जानकी से निर्दय!

残酷なるかな、お前はその手を引き戻したり!

रावण, रावण, लम्पट, खल कल्मष गताचार,

淫らなラーヴァン、罪深きラーヴァン、

जिसने हित कहते किया मुझे पाद-प्रहार,

我が兄ラーヴァンは愛を説きつつ、我を足蹴りにせり、

बैठा वैभव में देगा दुख सीता को फिर, -

ラーヴァン、力に任せ、スィーターをも虐待せん、

कहता रण की जय-कथा पारिषद-दल से घिर; -

祝宴にて、戦場での勝利の物語を聞かせん、

सुनता वसंत में उपवन में कल-कूजित पिक

そうならば、春の庭園のカッコウの甘き声にも、

मैं बना किंतु लंकापति, धिक्, राघव, धिक्-धिक्!"

我はラームへの嘲笑を聞かん!」



सब सभा रही निस्तब्ध, राम के स्तिमित नयन

全員微動だにせず、ラームの穏やかなる目は、

छोड़ते हुए, शीतल प्रकाश देखते विमन

悲哀と共に天空の寒々しき星を臨む、

जैसे ओजस्वी शब्दों का जो था प्रभाव

ヴィビーシャンの頼もしき進言、

उससे न इन्हें कुछ चाव, न हो कोई दुराव;

ラームの心を刺激せず、

ज्यों हों वे शब्द मात्र, - मैत्री को समनुरक्ति,

ただの言葉に過ぎず、友情の響きあれど、

पर जहाँ गहन भाव के ग्रहण की नहीं शक्ति।

心底よりの力は沸かず。

कुछ क्षण तक रह कर मौन सहज निज कोमल स्वर

しばし沈黙を守りしラーム、穏やかなる声にて曰く、

बोले रघुमणि - "मित्रवर, विजय होगी न समर;

「友よ、戦場で勝利は得らるまじ、

यही नहीं रहा नर-वानर का राक्षस से रण,

人と猿、羅刹と争うに力不足、

उतरीं पा महाशक्ति रावण से आमंत्रण;

しかもシャクティ女神はラーヴァンの味方なり、

अन्याय जिधर, हैं उधर शक्ति!" कहते छल-छल

非は向こうにあり、だがシャクティ女神も向こうにあり!」

हो गये नयन, कुछ बूँद पुन: ढलके दृगजल,

ラームの目に涙、再び溢れ、流れ落ちる、

रुक गया कण्ठ, चमका लक्ष्मण-तेज: प्रचंड,

ラームの涙、喉元に止まり、ラクシュマンを映し、

धँस गया धरा में कपि गह युग पद मसक दंड,

ハヌマーンかしずく足元に落ちたり、

स्थिर जाम्बवान, - समझते हुए ज्यों सकल भाव,

ジャーンブワーン、心情察しながらも不動なり、

व्याकुल सुग्रीव, - हुआ उर में ज्यों विषम घाव,

スグリーヴ、心に沈痛感ぜり、

निश्चित-सा करते हुए विभीषण कार्य-क्रम,

ヴィビーシャン、成すべきことを成しながらも、

मौन में रहा यों स्पन्दित वातावरण विषम

震えながら沈黙す、

निज सहज रूप में संयत हो जानकी-प्राण

自ら気を持ち直し、ラーム曰く、

बोले - "आया न समझ में यह दैवी विधान;

「女神の成せる業、理解の範疇にあらず、

रावण, अधर्मरत भी, अपना, मैं हुआ अपर -

無法者ラーヴァンを味方し、我を退けり、

यह रहा शक्ति का खेल समर, शंकर, शंकर!

これ、シャクティ女神の遊戯なるか!

करता मैं योजित बार-बार शर-निकर निशित

我自ら幾度も研ぎし矢、

हो सकती जिनसे यह संसृति सम्पूर्ण विजित,

全世界を勝ち取ることも可能なり、

जो तेज:पुंज, सृष्टि की रक्षा का विचार

生きとし生きる者全ての守護のための矢、

है जिसमें निहित पतनघातक संस्कृति अपार -

悪しきを破壊し、正義を広めるための矢、

शत-शुद्धि-बोध - सूक्ष्मातिसूक्ष्म मन का विवेक,

精神を浄化し、道徳を広めるための矢、

जिनमें है क्षात्रधर्म का धृत पूर्णाभिषेक,

クシャトリヤの再興のための矢、

जो हुए प्रजापतियों से संयम से रक्षित,

王たちから恩恵を受けし矢、

वे शर हो गये आज रण में, श्रीहत खण्डित।

その矢が、今日の戦場にて、何の役にも立たず。



देखा, हैं महाशक्ति रावण को लिये अंक,

我、ラーヴァンを抱擁せしシャクティ女神を見れり、

लांछन को ले जैसे शशांक नभ में अशंक,

その姿、月に守られ恐れを知らぬ天空のウサギの如し、

हत मंत्रपूत शर संवृत करतीं बार-बार

魔法の矢、次々に放つも、

निष्फल होते लक्ष्य पर क्षिप्र वार पर वार!

目標の手前にて虚しく地面に落ちれり!

विचलित लख कपिदल क्रुद्ध, युद्ध को मैं ज्यों-ज्यों,

怒る猿軍、退却す、

झक-झक झलकती वह्नि वामा के दृग त्यों-त्यों;

女神の燃えさかる瞳、

पश्चात्, देखने लगीं मुझे, बँध गये हस्त,

我を見れり、その途端、我が手は固まり、

फिर खिंचा न धनु, मुक्त ज्यों बँधा मैं हुआ त्रस्त।"

弓引くもあたわず、ただ恐怖に震えるのみなりき。」

कह हुए भानुकुलभूषण वहाँ मौन क्षण भर,

ラーム、しばし口を閉ざす、

बोले विश्वस्त कंठ से जाम्बवान - "रघुवर,

ジャーンブワーン、声高々に曰く、「ラーム王子、

विचलित होने का नहीं देखता मैं कारण,

悲しむ必要はあらず、

हे पुरुष-सिंह, तुम भी यह शक्ति करो धारण,

人の中の獅子よ、お前もシャクティ女神のご加護を得るべし、

आराधन का दृढ़ आराधन से दो उत्तर,

信仰にはより強き信仰にて対抗すべし、

तुम वरो विजय संयत प्राणों से प्राणों पर;

生きとし生ける者全ての勝利を祈願すべし、

रावण अशुद्ध होकर भी यदि कर सका त्रस्त

ラーヴァン、悪ながらにして恐るべき力を手に入れり、

तो निश्चय तुम हो सिद्ध करोगे उसे ध्वस्त;

正義はお前はあり、これ真実なり、ならば勝利するは必定、

शक्ति की करो मौलिक कल्पना, करो पूजन,

シャクティ女神の根源思い描き、祭儀すべし、

छोड़ दो समर जब तक न सिद्धि हो रघुनन्दन!

それ完遂するまでは、戦場は忘れよ、ラームよ!

तब तक लक्ष्मण हैं महावाहिनी के नायक

そのときまでラクシュマン、中央にて指揮すべし、

मध्य भाग में, अंगद दक्षिण-श्वेत सहायक,

右翼にはアンガド、我と熊の軍、

मैं भल्ल-सैन्य; हैं वाम पार्श्व में हनुमान.

左翼にはハヌマーン、

नल, नील और छोटे कपिगण - उनके प्रधान;

ナル、ニール、諸々の猿軍を配置すべし、

सुग्रीव, विभीषण, अन्य यूथपति यथासमय

スグリーヴ、ヴィビーシャンら将軍は適材適所に配置し、

आयेंगे रक्षा हेतु जहाँ भी होगा भय।"

戦場各所の窮地救うべく待機さすべし。」



खिल गयी सभा। "उत्तम निश्चय यह, भल्लनाथ!"

群集どよめけり。「それこそ名案なり、熊王よ!」

कह दिया वृद्ध को मान राम ने झुका माथ।

ラーム、頷きてその案を承諾せり。

हो गये ध्यान में लीन पुन: करते विचार,

目を閉じ、深い瞑想に入ると、

देखते सकल - तन पुलकित होता बार-बार।

身体中が熱くなれり。

कुछ समय अनंतर इन्दीवर निन्दित लोचन

しばし後に、蓮のように美しき両目、開けり、

खुल गये, रहा निष्पलक भाव में मज्जित मन।

瞬きなきその目に迷いなく、固き決意をみなぎらす。

बोले आवेग-रहित स्वर से विश्वास-स्थित -

ラーム、落ち着きし声で曰く、

"मात:, दशभुजा, विश्व-ज्योति:, मैं हूँ आश्रित;

「女神よ、十腕の女神よ、我は信徒なり、

हो विद्ध शक्ति से है खल महिषासुर मर्दित,

悪魔マヒシャーを退治せしシャクティ女神よ、



जनरंजन-चरण-कमल-तल, धन्य सिंह गर्ज्जित!

お前の蓮の如き足元で、獅子は吼えり!

यह, यह मेरा प्रतीक, मात:, समझा इंगित;

獅子こそ我が象徴なり、女神よ、

मैं सिंह, इसी भाव से करूँगा अभिनन्दित।"

我、獅子となりて、お前の祭儀をせん。」

कुछ समय स्तब्ध हो रहे राम छवि में निमग्न,

ラーム、しばし不動のまま瞑想し、

फिर खोले पलक कमल-ज्योतिर्दल ध्यान-लग्न;

再び蓮の如き目蓋を開けり、

हैं देख रहे मंत्री, सेनापति, वीरासन

大臣、将軍、ヴィーラーサン座にて座りし

बैठे उमड़ते हुए, राघव का स्मित आनन।

ラームの微笑を見守れり。

बोले भावस्थ चन्द्र-मुख-निन्दित रामचन्द्र,

月の如き美しきラーム、

प्राणों में पावन कम्पन भर, स्वर मेघमन्द्र -

息震わせ低き声を発す、

"देखो बन्धुवर, सामने स्थित जो यह भूधर

「見よ、友よ、眼前の大地を、

शोभित शत-हरित-गुल्म-तृण से श्यामल सुन्दर,

青き木々で美しく覆われり、

पार्वती कल्पना हैं इसकी, मकरन्द-विन्दु;

これぞ女神の恩恵なり、

गरजता चरण-प्रांत पर सिंह वह, नहीं सिन्धु;

咆哮するは大海ならず、女神の足元に座す獅子なり、

दशदिक-समस्त है हस्त, और देखो ऊपर,

四方八方に手を広げり、そして見よ、上を、

अम्बर में हुए दिगम्बर अर्चित शशि-शेखर;

天には一糸まとわぬシヴァ神の三日月、

लख महाभाव-मंगल पदतल धँस रहा गर्व -

万人の願いを抱き輝けり、

मानव के मन का असुर मन्द, हो रहा खर्व।"

人類の心に巣食う悪魔、今こそ滅すべし。」



फिर मधुर दृष्टि से प्रिय कपि को खींचते हुए

ラーム、ハヌマーンに対し、優しき眼差し、

बोले प्रियतर स्वर से अंतर सींचते हुए -

親しげな声にて曰く、

"चाहिए हमें एक सौ आठ, कपि, इन्दीवर,

「ハヌマーンよ、我、少なくとも108本の青蓮を要す、

कम-से-कम, अधिक और हों, अधिक और सुन्दर,

多ければ多いほどよし、美しければ美しいほどよし、

जाओ देवीदह, उष:काल होते सत्वर,

行け、ハヌマーンよ、夜明けと共に、

तोड़ो, लाओ वे कमल, लौटकर लड़ो समर।"

蓮を折りて持て来るべし、戻りてすぐ戦場で戦うべし。」



अवगत हो जाम्बवान से पथ, दूरत्व, स्थान,

ハヌマーン、ジャーンブワーンに道を聞き、

प्रभु-पद-रज सिर धर चले हर्ष भर हनुमान।

ラームに敬礼し、喜び勇み退去す。

राघव ने विदा किया सब को जानकर समय,

ラーム、集会を解散す、

सब चले सदय राम की सोचते हुए विजय।

全軍、ラームの勝利を信じ、その場を立ち去れり。



निशि हुई विगत: नभ के ललाट पर प्रथम किरण

夜明け、天空の目蓋開き、最初の光片漏れ、

फूटी, रघुनन्दन के दृग महिमा-ज्योति-हिरण;

ラームの光り輝く黄金の目を照らし出す、

हैं नहीं शरासन आज हस्त-तूणीर स्कन्ध,

今日のラーム、手に弓矢なし、

वह नहीं सोहता निविड़-जटा-दृढ़-मुकुट-बन्ध;

髪も結わえず、

सुन पड़ता सिंहनाद, - रण-कोलाहल अपार,

遥か彼方に響く戦場の雄叫びを聞く、

उमड़ता नहीं मन, स्तब्ध सुधी हैं ध्यान धार;

心、平静なり、瞑想に沈む、

पूजोपरांत जपते दुर्गा, दशभुजा नाम,

シャクティ女神の聖なる名、詠唱し、

मन करते हुए मनन नामों के गुणग्राम;

ただ1人、祭儀を執り行う、

बीता वह दिवस, हुआ मन स्थिर इष्ट के चरण,

1日が過ぎ、ラームの精神、女神の足元に到達せり、

गहन-से-गहनतर होने लगा समाराधन।

より深く深く瞑想に没頭せり。



क्रम-क्रम से हुए पार राघव के पंच दिवस,

1日、また1日、日は過ぎ、5日が経過せり、

चक्र से चक्र मन चढ़ता गया ऊर्ध्व निरलस;

精神、7つのチャクラを順に上昇す、



कर-जप पूरा कर एक चढ़ाते इन्दीवर,

祭儀一式終了ごとに、1本の青蓮を捧げる、

निज पुरश्चरण इस भाँति रहे हैं पूरा कर।

瞑想と礼拝、このように続く。



चढ़ षष्ठ दिवस आज्ञा पर हुआ समाहित मन,

6日目、精神、第6のチャクラに到達せり、

प्रति जप से खिंच-खिंच होने लगा महाकर्षण;

詠唱ごとに女神をグイグイと引き込む、

संचित त्रिकुटी पर ध्यान द्विदल देवी-पद पर,

眉間に意識集中し、女神の足元思い描く、

जप के स्वर लगा काँपने थर-थर-थर अम्बर;

響き渡りし詠唱の声、天空、カタカタと震撼し出す、

दो दिन निष्पन्द एक आसन पर रहे राम,

さらに2日、ラーム、一所に座し、

अर्पित करते इन्दीवर, जपते हुए नाम।

青蓮を捧げ、女神の名を詠唱す。



आठवाँ दिवस, मन ध्यान-युक्त चढ़ता ऊपर

8日目、精神さらに高揚し、

कर गया अतिक्रम ब्रह्मा-हरि-शंकर का स्तर,

ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神の段階を超越し、

हो गया विजित ब्रह्माण्ड पूर्ण, देवता स्तब्ध,

全宇宙を手中に収む、神々驚嘆し、

हो गये दग्ध जीवन के तप के समारब्ध,

ラームの苦行に降参す、

रह गया एक इन्दीवर, मन देखता-पार

残るは1本の青蓮のみ、

प्राय: करने को हुआ दुर्ग जो सहस्रार,

今にも最終チャクラに到達せんとす、

द्विप्रहर रात्रि, साकार हुईं दुर्गा छिपकर,

そのとき、真夜中、女神密かに降臨し、

हँस उठा ले गयीं पूजा का प्रिय इन्दीवर।

微笑み、青蓮を持ち去れり。



यह अंतिम जप, ध्यान में देखते चरण युगल

最後の詠唱、女神の足元を一念に思い描き完遂せり、

राम ने बढ़ाया कर लेने को नील कमल;

ラーム、仕上げに最後の青蓮に手を伸ばすも、

कुछ लगा न हाथ, हुआ सहसा स्थिर मन चंचल

手に触れる物なし、平静なる精神、動揺す、

ध्यान की भूमि से उतरे, खोले पलक विमल,

瞑想より回帰し、目蓋を開くも、

देखा, वह रिक्त स्थान, यह जप का पूर्ण समय,

青蓮見当たらず、最後の最後のこのときに、

आसन छोड़ना असिद्धि, भर गये नयन द्वय: -

祭儀中止すれば全て水泡と化す、ラームの両目に涙溢れり、



"धिक् जीवन को जो पाता ही आया विरोध,

「ああ、人生の目的達せんとせし直前でのこの不幸、

धिक् साधन, जिसके लिए सदा ही किया शोध!

ああ、ただ、今日のため、いかに苦難を耐え忍んで来たことか!

जानकी! हाय, उद्धार प्रिया का हो न सका।"

スィーターよ!ああ、愛しきお前の救済、叶わず!」

वह एक और मन रहा राम का जो न थका;

しかるにラーマの精神、未だ疲れ知らず健在なり、

जो नहीं जानता दैन्य, नहीं जानता विनय

未だ観念知らず、未だ敗北知らず、

कर गया भेद वह मायावरण प्राप्त कर जय,

幻影区別し、克服す、

बुद्धि के दुर्ग पहुँचा विद्युत-गति हतचेतन

破れし心、知性の力により、雷の如き速度を得たり、

राम में जगी स्मृति, हुए सजग पा भाव प्रमन।

ラーム、過去の記憶思い出し、我に帰る。



"यह है उपाय" कह उठे राम ज्यों मन्द्रित घन -

「これぞ良策なり」 ラーム、声弾ませり、

"कहती थीं माता मुझे सदा राजीवनयन!

「母、常に我を『蓮の目』と呼べり!

दो नील कमल हैं शेष अभी, यह पुरश्चरण

まだ青き蓮2つ、ここに残れり、

पूरा करता हूँ देकर मात: एक नयन।"

片目を女神に捧げ、祭儀を完遂せん。」



कह कर देखा तूणीर ब्रह्मशर रहा झलक,

ラーム、矢筒に光る矢を見る、

ले लिया हस्त, लक-लक करता वह महाफलक;

矢筒手に取れば、矢じり、チリチリと輝く、

ले अस्त्र वाम कर, दक्षिण कर दक्षिण लोचन

左手に矢を持ち、右手に持ち替え、

ले अर्पित करने को उद्यत हो गये सुमन

歓喜と共に右目を女神に捧げんとす、

जिस क्षण बँध गया बेधने को दृग दृढ़ निश्चय,

目を突き抜かんとしたそのとき、ラームの手を止める者あり、

काँपा ब्रह्माण्ड, हुआ देवी का त्वरित उदय: -

宇宙震撼し、女神、降臨す、





"साधु, साधु, साधक धीर, धर्म-धन धन्य राम!"

「天晴れ、天晴れ、至高の苦行者ラームに祝福あれ!」

कह, लिया भगवती ने राघव का हस्त थाम।

女神、ラームの手を握る。

देखा राम ने - सामने श्री दुर्गा, भास्वर

ラーム、目を開けば、眼前に煌々たるシャクティ女神、

वामपद असुर-स्कन्ध पर, रहा दक्षिण हरि पर;

左に悪魔、右にヴィシュヌ神、

ज्योतिर्मय रूप, हस्त दश विविध अस्त्र-सज्जित,

神々しき姿、10本の手には種々の武器を持てり、

मन्द स्मित मुख, लख हुई विश्व की श्री लज्जित,

微かな微笑み湛えたその顔、世界を照らす、

हैं दक्षिण में लक्ष्मी, सरस्वती वाम भाग,

右にはラクシュミー女神、左にはサラスワティー女神、

दक्षिण गणेश, कार्तिक बायें रण-रंग राग,

右にはガネーシュ神、左にはカールティク神、

मस्तक पर शंकर। पदपद्मों पर श्रद्धाभर

頭部にはシヴァ神、足元には聖なる蓮の花、

श्री राघव हुए प्रणत मन्दस्वर वन्दन कर।

ラーム、ひれ伏して女神を賞賛せり。



"होगी जय, होगी जय, हे पुरुषोत्तम नवीन!"

「勝利せん、勝利せん、万歳、新時代のラーム!」

कह महाशक्ति राम के वदन में हुईं लीन।

女神、ラームの目の前より消え失せり。