Luka Chuppi  MiG-21墜落により殉死したフライト・アテンダント、アジャイの葬式のときに流れる曲。「Luka Chuppi」とはかくれんぼのこと。息子の帰りを待ちわびる母親と、天国の様子を無邪気に伝える息子のやり取りが泣ける。「Rang De Basanti」の中でもっとも詩情と郷愁に溢れた曲だと思う。
लुका छुपी
アルバム Rang De Basanti
作曲 A.R.Rahman
作詞 Prasoon Joshi
歌手 Lata Mangeshkar, A.R.Rahman
踊り Aamir Khan etc

【女声】
ルカー チュピー バホット フイー サームネー アー ジャー ナー
लुका छुपी बहुत हुई सामने आ जा ना
かくれんぼはもうたくさん、さあ出ておいで

カハーン カハーン ドゥーンラー トゥジェー タク ガイー ハェ アブ テーリー マー
कहाँ कहाँ ढूँढ़ा तुझे थक गई है अब तेरी मा
お前のお母さんは、あちこち探してくたびれてしまったわ

アー ジャー サーンジ フイー ムジェー テーリー フィカル
आ जा साँझ हुई मुझे तेरी फ़िकर
さあ帰っておいで、日も暮れてしまったわ、私はお前のことが心配だよ


お母さんがいつまで経っても帰って来ない息子を案じて歌っているパート。文末に付け加えて「~だね」みたいな意味になる「ナー(ना)」は、本来ならば「ナ(न)」と綴る。しかし、ここでは次の文末にある「お母さん」という意味の「マー(मा)」と脚韻が踏まれているために、「ナー(ना)」とした方がよいだろう。
ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで

アー ジャー サーンジ フイー ムジェー テーリー フィカル
आ जा साँझ हुई मुझे तेरी फ़िकर
さあ帰っておいで、日も暮れてしまったわ、私はお前のことが心配だよ

ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで

「ドゥンドラーナー(धुँधलाना)」とは「霞む」という意味の自動詞。「目が霞む」とは、「日が暮れて暗くなって来た」とも取れるし、「不安による涙で目が見えなくなって来た」と取ることもできる。
【男声】
キャー バターウーン マー カハーン フーン マェン
क्या बताऊँ मा कहाँ हूँ मैं
僕がどこにいるか、何て言えばいいんだろう、お母さん

ヤハーン ウルネー コ メーレー クラー アースマーン ハェ
यहाँ उड़ने को मेरे खुला आसमान है
ここには僕が飛び回れる大きな空があるんだ

テーレー キッソーン ジャイサー ボーラー サローナー ジャハーン ハェ ヤハーン サプノーンワーラー
तेरे किस्सों जैसा भोला सलोना जहाँ है यहाँ सपनोंवाला
お母さんのお伽話みたいにきれいで夢みたいな世界だよ

メーリー パタング ホー ベーフィカル ウル ラヒー ハェ マー
मेरी पतंग हो बेफ़िकर उड़ रही है मा
僕の凧は上機嫌で飛んでるよ、お母さん

ドール コーイー ルーテー ナヒーン ビーチュ セ カーテー ナー
डोर कोई लूटे नहीं बीच से काटे ना
糸を切ったりしてくる人もいないよ


天国へ行ってしまった息子が、お母さんに天国の様子を無邪気に伝えるパート。
【女声】
アー ジャー サーンジ フイー ムジェー テーリー フィカル
आ जा साँझ हुई मुझे तेरी फ़िकर
さあ帰っておいで、日も暮れてしまったわ、私はお前のことが心配だよ

ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで


再びお母さんのパート。
テーリー ラーハ タケー アンキヤー
तेरी राह तके अँखिया
お前が帰って来るのを待ち望んでいるんだよ

ジャーネー カイサー カイサー ホーエ ジヤー
जाने कैसा कैसा होए जिया
心配でどうかなってしまいそうだよ

テーリー ラーハ タケー アンキヤー
तेरी राह तके अँखिया
お前が帰って来るのを待ち望んでいるんだよ

ジャーネー カイサー カイサー ホーエ ジヤー
जाने कैसा कैसा होए जिया
心配でどうかなってしまいそうだよ
この辺は突然ブラジ・バーシャーっぽい歌詞になる。「अँखिया = आँख = 目」、「जिया = जी = 心」など。
ディーレー ディーレー アーンガン ウトレー アンデーラー メーラー ディープ カハーン
धीरे धीरे आँगन उतरे अँधेरा मेरा दीप कहाँ
だんだん庭が暗くなって来たわ、私の灯りはどこ?

ダルケ スーラジ カレー イシャーラー チャンダー トゥー ハェ カハーン
ढलके सूरज करे इशारा चंदा तू है कहाँ
日が沈んでしまったら、お月様がお前がどこにいるか教えてくれますように

メーレー チャンダー トゥー ハェ カハーン
मेरे चंदा तू है कहाँ
お月様、息子はどこにいるの?

ルカー チュピー バホット フイー サームネー アー ジャー ナー
लुका छुपी बहुत हुई सामने आ जा ना
かくれんぼはもうたくさん、さあ出ておいで

カハーン カハーン ドゥーンラー トゥジェー タク ガイー ハェ アブ テーリー マー
कहाँ कहाँ ढूँढ़ा तुझे थक गई है अब तेरी मा
お前のお母さんは、あちこち探してくたびれてしまったわ

アー ジャー サーンジ フイー ムジェー テーリー フィカル
आ जा साँझ हुई मुझे तेरी फ़िकर
さあ帰っておいで、日も暮れてしまったわ、私はお前のことが心配だよ

ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで

アー ジャー サーンジ フイー ムジェー テーリー フィカル
आ जा साँझ हुई मुझे तेरी फ़िकर
さあ帰っておいで、日も暮れてしまったわ、私はお前のことが心配だよ

ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで

「メーラー・ディープ(मेरा दीप)」は文字通り「灯り」と取ることもできるが、「人生の灯火のような息子」とも取ることができる。
【男声】
カイセー トゥジュコ ディカーウーン ヤハーン ハェ キャー
कैसे तुझको दिखाऊँ यहाँ है क्या
ここに何があるか、お母さんにどうやって見せたらいいんだろう

マェネ ジャルネー セ パーニー マー トールケ ピヤー ハェ
मैंने झरने से पानी मा तोड़के पिया है
僕、滝から水をすくって飲んだんだよ

グッチャー グッチャー カイー クァーボーン カ ウチャルケ チュワー ハェ
गुच्छा गुच्छा कई ख़्वाबों का उछलके छुआ है
飛び上がって、たくさんの夢の束を触ったんだよ


再び息子のパート。
チャーヤー リエー バリー ドゥープ ヤハーン ハェ
छाया लिए भली धूप यहाँ है
ここにはきれいな光のカーテンがあるんだよ

ナヤー ナヤー サ ハェ ループ ヤハーン
नया नया सा है रूप यहाँ
見たこともないようなものばかりだよ

ヤハーン サブ クチュ ハェ マー ピル ビー
यहाँ सब कुछ है मा फिर भी
ここには何でもあるんだよ、でも・・・

「チャーヤー・リエー・バリー・ドゥープ(छाया लिए भली धूप)」とは直訳すると「影をまとった美しい光」。オーロラのことかと思ったので、意訳しておいた。
ラゲー ビン テーレー ムジュコ アケーラー
लगे बिन तेरे मुझको अकेला
お母さんがいないと寂しいよ

【女声】
アー ジャー サーンジ フイー ムジェー テーリー フィカル
आ जा साँझ हुई मुझे तेरी फ़िकर
さあ帰っておいで、日も暮れてしまったわ、私はお前のことが心配だよ

ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで

ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで

ドゥンドラー ガイー デーク メーリー ナザル アー ジャー ナー
धुँधला गई देख मेरी नज़र आ जा ना
ほら、目が霞んで来ちゃったわ、早く帰っておいで
今までの無邪気な天国の描写とは打って変わって、「でも、お母さんがいないと寂しいな」とポツリと訴えるところにジ~ンと来てしまう。