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  ジャガ犬と会話 Jagy City









ジャガ犬の顔



 なんじゃい、人間かい。わしゃジャガ犬じゃけん。全くあいつら適当な名前付けよるけん、名乗るとき恥ずかしくていかんわ。言っとくけど、わしと話したって何も出てこんぞん。他の連中はなんぼ役に立つことごちゃごちゃ言っとるかもしれんけんなぁ、わしゃ見てのとおりただの飼い犬じゃけん、毎日ふんぞりかえって寝そべっとりゃそれでいいんじゃ。何、全然犬に見えん?そりゃ想像力不足っつ〜やつじゃな、俗に言う。よく見てみぃ。よ〜く見てみぃ。そ〜すりゃその内犬に見えてくるけん。でもわしゃワンともクンとも鳴かんぞん。わしにだってプライドっつ〜もんがあるんや。わしが鳴くときは「ジャガジャガ」じゃっつ〜のは冗談だとしても、ワンとは鳴かん。期待させておいて落としてしまってすまんのぉ。ま、人間の割にはよぉわしの話についてこれるやんけ、あんさんは。大したもんじゃい。犬っつっても一応神様の端くれじゃけん、わしの年齢は何十万歳にも及んどるんじゃよ。でも、正確な年齢はよぉわからん。人間と違ってわしら神様はあんまり自分の年齢には頓着せんからのぉ。サバよんだら0が何個も消えたりするようなレベルじゃけん、あんまし年齢っつ〜のを信じたらあかんのじゃ。でも、ジャガじいさんは神聖インド帝国の中でも長生きしとる方じゃないかのぉ。わしが生まれたときからもう既にじいさんだったからのぉ。話してみると面白いかもしれんぞん。ところであんさん、ジャガイモ持っとらんかい?持っとらんか。わしらはジャガイモに目がなくてな。「ジャガ」が付くからジャガイモが好物なんだろうとか思っとるじゃろ、今?若い、若いのぉ。短絡的すぎるけん。そんなんじゃなくてな、もっと深い深い深〜い理由っつ〜もんがあるじゃけん。あーるーじゃけん。アールーじゃけん。てな訳でヒンディー語でジャガイモは「aaluu」って言うじゃよ。ぎゃっはっは、傑作だワン!ありゃ、ついついワンと鳴いてしもうたわい!いかんいかん、今日は滑舌が悪いけん、こんなところでお別れじゃ。さらばい。
 

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