■プロローグ■

 神聖インド帝国・・・それはヒンドゥー教の神々の住む国・・・。しかし、誰もその場所を知る者はいなかった。ある者はその土地を求めて世界中を旅し、またある者は神への祈りによって神聖インド帝国への道を見出そうとした。しかし、神聖インド帝国に辿り付いた者はかつてなかった、いや、と言うより神聖インド帝国から生還した者はいなかったと言うべきか。人々の噂では、神聖インド帝国を一度でも見てしまった者は、その素晴らしさに酔いしれ、二度とこの世界に戻ってこようとはしないらしいのだ。その存在は依然謎に包まれたまま幾世紀も過ぎていった。

 いつの日か、あなたも神聖インド帝国を探すようになっていた。神聖インド帝国・・・その神秘的な響きに惹かれたのか、それとも単なる冒険心か・・・。何の手がかりもないまま、あなたは彷徨っていた。そんなある日、あなたは偶然森の中で一人の青年と出会った。不思議な雰囲気に包まれた牛飼いの青年だった。

謎の青年

 君は神聖インド帝国を探しているのかい?へぇ〜、変わってるねぇ、日本人のくせに。なら、神々の祠へ行くといいよ。でも、神聖インド帝国はインドの神様の住む国だから、神様について何も知らない人がいきなり行ったら大変かもしれないよ。だから僕が少し神様について教えてあげようか?もし、けっこう知ってるんだったら、神々の祠へ行きなよ。ほら、この道をずっと行けば着くよ。

インドの神様の基礎知識
神々の祠へ行く