インドの神話についての知識があると、インド旅行はもとより南アジアから東南アジアにかけての旅行にも楽しみが広がります。

　まず第一にインド人（ヒンドゥー教徒）と話す話題が増えます。神様の名前を知っていると喜んでくれて、すぐに友達になれます。特にやはり年配の方の反応がよろしい。インド系の移民はアジアを中心に世界中にいますので、ひょんなところで役に立ったりします。インド映画についての知識があっても同じことが言えますが。

　次に、遺跡巡りの楽しさが倍増します。ヒンドゥー関係の遺跡にはインド神話に関わる彫刻が彫られていることが多く、そのひとつひとつについてじっくりと吟味できます。逆に言えば、インド神話の知識がないとそういう遺跡はあまり楽しめないのではないでしょうか。ヒンドゥー教関係の遺跡・建造物はインドはもとよりタイ、カンボジア、マレーシア、インドネシア、シンガポールなどにも点在しており、これらの国々の遺跡巡りをする際には是非ともインド神話について多少なりとも理解していくといいでしょう。特にカンボジアのアンコール・ワットなどはインド神話の「乳海攪拌」、「マハーバーラタ」、「ラーマーヤナ」などをモチーフにしたレリーフがあり、けっこう楽しめます。・・・と偉そうに書きましたが、実は僕がカンボジアに行ったときにはあまりそういう知識がなかったので・・・今ならあのときの１０倍くらいは楽しめるんじゃないかなぁ・・・。