神聖インド帝国的サイト哲学 |
この神聖インド帝国を訪れてくださった方の中には、「神聖インド帝国ってサイト構造が分かりにくいぞ!」とお思いの方が多くいると思います。まさにその通りだと思います。かなり分かりにくいと思います。でも、これこそ僕の求めているものなのです。
例えばテレビゲームでRPGなんかをやっているとします。初代の「ドラゴンクエスト」を例として考えてみます。最初はお城から始まり、まずはすぐ近くに町があるので、それを起点としてレベル上げとかをするのですが、その次の町へ行くにはけっこう歩かなければなりません。もちろん攻略本などがあれば簡単に次の町へ行けてしまいますが、何も情報がなければドキドキです。まさに冒険です。どこになにがあるか分からない。自分でどこになにがあるか探検していかなければならない。それが「ドラゴンクエスト」の楽しみのひとつだと思いました。そういう「どこになにがあるか分からない」楽しみ、そして「まだどこかに何かあるかもしれない」という探究心をホームページにも生かしてみたいと思いました。
一般的にホームページというのは簡潔で分かりやすい構造が求められます。特に企業のホームページなどはそうでしょう。見る人が欲しい情報をなるべくスムーズに引き出すことのできるサイト構造が最良でしょう。しかし、僕の作っているサイトは次元が違います。個人で趣味で作っているようなものだし、インドの神話なんて他のホームページでもっと簡単に情報を得ることができるし、特に何か是非みんなに見てもらいたい情報があるわけでもありません。ただ、あちこち見て回るのを純粋に楽しめるようなサイトにしたかったのです。あちこち見て回るのを楽しんでもらうには、最初から全ての情報を提示してしまうよりも、一部を隠しつつ隠していることをにおわせる方が効果的です。神聖インド帝国のサイト構造の複雑さはこういうところから来ています。また、ただ見て回るだけのサイトよりも、何らかのテーマがあった方が楽しめます。インド神話を全く知らない人にとっては、ちょっとディープな世界なのかもしれませんが、サイトを見て回る上で入ってくる情報は、全く価値のないものではないので、いつか役に立つかもしれません。
かといって、迷路のような複雑なサイトにするとまた主旨が変わってしまいます。今自分がどこにいるか分からなくなるようなサイトでは、迷路脱出が主な目的となってしまって、インドに関する情報はどうでもいいものとなってしまいます。あくまで複雑かつ秩序だった構造にこだわってます。例えば、神聖インド帝国の地図のページは一画面に収まるようにしてあります。画面が小さいと入りきらないかもしれませんが、デスクトップのパソコンなら全て入ると思います。やはり最初の画面はスクロールさせなくても全貌を見渡せた方が分かりやすいでしょう。また、各ページには今自分がどこにいるかが分かるように最初のページからの経路を示してあります。自分がどこの街のどの建物にいるかくらいは分かった方が、地理感覚みたいなものをつけるためにも効果的だと思ったからです。実は分かりやすいサイト構造なのかもしれません・・・。
ところで、神聖インド帝国に入国する前にクイズを解かなくてはならないのは、別にインドについて何も知らない人をつっぱねるためのものではなく、逆にインドについて何も知らない人に一度インドについて知識を整理してもらうためのものです。簡単な神様の紹介をしたり、インドについての雑学を考えてもらったりした方が、その後神聖インド帝国を見て回るのに役に立つと思ったからです。例えば扉ページをいきなり神聖インド帝国の地図のあるページに設定してしまったら、多分何が何だか分からなくて初心者の人はついて来れないでしょう。やはりシヴァとかヴィシュヌとかぐらいは覚えてもらってから入国してもらいたいのです。
サイト哲学と書くと何かすごいことのように思えてしまいますが、つまりは分かりやすくて楽しめるサイトを追求したのが現在の神聖インド帝国の形だと思ってください。多少分かりにくい方が楽しめるのです。