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神聖インド帝国シヴァの街>隠者の家
  隠者の家 Shiva City




隠者の家
隠者




 おぉ、おぉ、こんな僻地によう来た。わしはここで一人静かに暮らすダーヨというただの老人じゃよ。わしの話し相手になっとくれんか?そうじゃのぉ、シヴァ様の話でもするかのぉ。
 
シヴァの三都破壊
 神々と悪魔たちは昔から何度も争いを起こしておるが、これは悪魔ターラカの軍勢が軍神カールッティケーヤ様に敗れた後の頃の話じゃ。ターラカには3人の息子がおってのぉ、上からターラカークシャ、カマラークシャ、ヴィドゥユンマーリンといったのじゃ。この3人の悪魔たちは激しい苦行を行い、ブラフマー様を満足させ、何でも望みをかなえてもらえることになったのじゃ。彼らは不死を願ったがそれは受け入れられず、何か他のものを願えと言われたのじゃ。そこで3人の悪魔たちはこのような願いを言ったのじゃ。

「私たち3人に、世界を支配できるような3つの都市を下さい。私たちはそれぞれの都市に住みます。1000年たつと私たちはひとつとなり、その三都もひとつとなるでしょう。そしてその三都を一矢で貫けるような最高の神が私たちを殺すでしょう。」

 ブラフマー様はその願いを聞き届け、金・銀・鉄でできたすばらしい3つの都市を与えたのじゃ。金の都市は天界にあり、ターラカークシャが治め、銀の都市は空にあり、カマラークシャが治め、鉄の都市は地上にあり、ヴィドゥユンマーリンが治めたのじゃ。3人の悪魔たちはこれらの三都を拠点に世界を征服し、この上なく傲慢となって世界中の人々を苦しめたんじゃ。

 神々の王インドラ様は軍勢を率いて三都を攻めたが、ブラフマー様の力で守られているので全く歯が立たなかったのじゃ。そこでインドラ様はブラフマー様に相談しに行ったのじゃ。ブラフマー様も3人の悪魔たちの暴虐ぶりに我慢ならず、彼らを倒せるのはシヴァ様しかいないと告げたのじゃ。神々はシヴァ様のもとへ行き、どうにかしてくれと頼んだんじゃ。するとシヴァ様はこう答えたんじゃ。

「私も彼らを殺すべきだと思う。しかし私一人の力では、あの悪魔たちを殺すことはできない。私のエネルギーと力をあなたたちに半分与えるから、あなたたち全員で力を合わせてあの敵を滅ぼしなさい。」

 しかし、神々はこう答えたんじゃ。

「我々はあなたのエネルギーと力の半分を支えることはできない。あなたに我々全員の力を半分与えるから、それによってあなたが敵どもを滅ぼして下さい。」

 シヴァ様はその申し出を承知して、全ての神々から力を半分ずつもらったんじゃ。こうしてシヴァ様の力は並ぶ者なきほどのものとなったんじゃ。シヴァ様が三都に近付くと、三都は一つに合体したんじゃ。シヴァ様は一つになった都を一矢で貫き、悪魔もろとも焼き尽くしてしまったんじゃ。三都を滅ぼした後もシヴァ様は力を神々に返さなかったので、それ以来シヴァ様はマハーデーヴァ(偉大なる神)として崇められることになったという訳じゃ。

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