どういういきさつかは知らないけど、ガネーシャ様とカールッティケーヤ様は、シッディとブッディという二人の女性を巡って争うことになったの。普通に考えたら、一人ずつ奥さんをもらえば丸く収まると思うんだけど、やっぱり神様だから考えることが違うんでしょうね。ガネーシャ様とカールッティケーヤ様は世界一周して先に元の場所に帰ってきた方がシッディ様とブッディ様の二人と結婚できるってことにしたの。こういうわけで、よ〜いドンでガネーシャ様VSカールッティケーヤ様の世界一周レースが始まったのね。
やがてカールッティケーヤ様は長い旅を終えて元の場所に戻って来たの。そしたら、なんとガネーシャ様はシッディ様・ブッディ様と結婚してしまっていたの。実はガネーシャ様はカールッティケーヤ様が世界一周をしてる間、ずっと元の場所にいたのよ。カールッティケーヤ様は怒ってガネーシャ様を責めたけど、ガネーシャ様は平然とこう答えたんだって。
「私は経典を深く研究しているうちに、この場にいながら世界を一周したのだ。」
なんかこれって詐欺のような気もするんだけど、結局シッディ様とブッディ様は智恵で勝っていたガネーシャ様のものになって、カールッティケーヤ様は泣く泣く諦めたんだって。今、カールッティケーヤ様はこのシヴァの街にはいないけど、もしかしたらこのことが原因で出て行っちゃったのかもね。 |