▲ | ◆アルジュナの御者クリシュナ◆ |
パーンドゥ軍、クル軍、両陣営が戦争の準備をしているとき、パーンダヴァの5王子の一人アルジュナはドヴァーラカー城のクリシュナのもとを訪れた。クリシュナの援助を要請するためだ。ところが、カウラヴァの100王子の長男ドゥリヨーダナも同時にドヴァーラカー城へ訪れていた。二人がドヴァーラカーに到着したときにはクリシュナは睡眠中であり、アルジュナもドゥリヨーダナも寝室に入ってクリシュナが目覚めるのを待った。 目を覚ましたクリシュナは、2人に何が望みかを聞いた。アルジュナもドゥリヨーダナも「我が軍に加勢して下さい」と言う。クリシュナはパーンドゥ家、クル家どちらにも親交があり、どちらかに加勢することは許されなかった。そこでクリシュナは年少のアルジュナに言った。 「私はどちらにも手を貸そうと思う。アルジュナよ、年少であるお前が先に選びなさい。武装していない私一人がいいか、それとも無敵の大軍がいいか?どちらかを選びなさい。」 アルジュナは迷わずクリシュナ一人を選んだ。なぜならクリシュナがいる側の軍勢が勝利することをアルジュナは知っていたからである。一方でドゥリヨーダナは無敵の軍勢を味方にすることができて喜んだ。また、クリシュナの兄バララーマはどちらの軍勢にも加勢しないことを宣言した。 |
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