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パーンドゥ軍のサーティヤキとカウラヴァ軍のブーリシュラヴァスは親や祖父の代からの仇敵同士だった。ジャヤドラタ殺害に手間取っていたアルジュナを助けにサーティヤキは駆けつけたが、その前にブーリシュラヴァスが立ちはだかった。サーティヤキとブーリシュラヴァスは激しく戦い、戦車が壊れ、武器も壊れると素手で取っ組み合った。やがてブーリシュラヴァスが優勢となり、サーティヤキを地面に叩きつけて気絶させてしまった。そしてブーリシュラヴァスはサーティヤキの背中を足で踏みつけ、剣を右手に持って今にもサーティヤキの首を切り落とそうとしていた。それを見たクリシュナはアルジュナに「サーティヤキを助けねば!」と言った。ところがアルジュナは、他者と戦っている相手に攻撃するのはルールに反すると言って拒否した。クリシュナは「君を救援に来てくれた友を見殺しにするのか?」とアルジュナを説得し、アルジュナはブーリシュラヴァスに矢を射掛けた。アルジュナの矢はブーリシュラヴァスの右腕を貫いた。ブーリシュラヴァスはアルジュナを卑怯者呼ばわりして罵ったが、その場に座り込んで瞑想を始めた。意識を回復したサーティヤキは瞑想しているブーリシュラヴァスの首を切り落とした。この時のアルジュナとサーティヤキの行動は、クル軍の非難の的となった。 |