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  パラシュラーマの話を聞く Vishnu City




パラシュラーマ
クシャトリヤ・キラー、パラシュラーマ
 私の父は、ジャマド・アグニというバラモンである。私は両親と共に森の中で隠棲生活を送っていた。私の父はカーマ・デーヌという不思議な牛を飼っていて、この牛は望みのものを何でももたらしてくれたのだ。カーマ・デーヌのおかげで、私たちは何不自由することなく、幸せに暮らしていた。

 ある日、私が出掛けている間に、私たちの家にカールタヴィーリヤという王がやって来た。私の父は、カーマ・デーヌにあらゆる食べ物を出してもらい、王を歓待した。ところがカールタヴィーリヤ王は、あろうことかカーマ・デーヌが欲しいと言い出したのだ。父が断ると、王は部下に命じて力づくでカーマ・デーヌを自分の都へ連れ帰ってしまったのだ。

 私は家に帰ると、父から全てを聞き、怒り狂って斧を持ち、カールタヴィーリヤ王の都へ攻め込んだのだ。王は軍勢を送ってきたが、私は一人で斧を振るい、全軍を皆殺しにしてしまった。そこで、カールタヴィーリヤ王が自ら戦いを挑んできたが、私は軽々と王の首を切り落としたのだ。王の息子たちは恐怖にかられて都から逃げ出し、私はカーマ・デーヌを取り返して家に戻ったのだ。

 しかし、父は立派なバラモンであり、例え私が父のためを思ってしたことであっても、人を殺してしまったことを非常に怒った。そしてその大罪を償うため、聖地巡礼をすることを私に命じたのだった。私は父の言う通り、全国の聖地を巡礼してまわる旅に出たのだ。

 ところが、私が聖地巡礼をしている間に、カールタヴィーリヤ王の息子たちが復讐のため、私の父を殺害してしまったのだ。帰ってきた私は、父が殺されているのを見て慟哭し、憤慨し、斧でもって世界中のクシャトリヤを全滅させるという誓いを立てたのだ。

 私は早速都へ行き、カールタヴィーリヤ王の息子たちを全員殺し、さらにその後21回に渡ってクシャトリヤの大虐殺を行ったのだ。

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