カンボジア、シュムリアップ市附近に散在するアンコール遺跡群は、仏教またはヒンドゥー教の寺院である。その中でも世界的に有名なのがこのアンコール・ワットである。12世紀前半にスールヤヴァルマン2世によって建てられたアンコール・ワットは、ヒンドゥー教、特にヴィシュヌ派の寺院であり、ヒンドゥー教の神話の中で、人間の住む世界の中心にあるというメール山を模して造られた壮大な建築物である。しかし、度重なる戦乱の中でアンコール・ワットはいつしか忘れられた存在となってしまい、1860年に再発見されるまではジャングルの中で静かに眠っていた。 アンコール・ワットはその壮大さにも目を奪われるが、寺院の壁を彩る見事なレリーフが最大の見所だ。ヒンドゥー神話の重要な主題である、「乳海攪拌」、「ラーマ対ラーヴァナ」、「マハーバーラタの戦争」などがダイナミックに描かれている。 その他にも、恐怖の垂直階段や、17世紀にアンコール・ワットに訪れた日本人の落書きなど、見所はとても多い。 |
アンコール・ワット 西参道 |
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アンコール・ワット 西塔門 |
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アンコール・ワット 中央祀堂への道 |
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アンコール・ワット 中央祀堂と馬 |
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アンコール・ワット 中央祀堂入り口 |
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アンコール・ワット 中央塔 |