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  ダッタートレーヤと話す Vishnu City




ダッタートレーヤ

ダッタートレーヤ出生の秘密
 昔、ウグラシュラヴァスというバラモンがいた。その妻はシーラヴァティーといって、貞節なことで知られていた。ウグラシュラヴァスは病気で歩くことができなかったので、どこかへ出掛けるときはウグラシュラヴァスがいつも背負ってあげていた。

 ところがある日、ウグラシュラヴァスは売春宿に行きたいと言い出した。夫に忠実なシーラヴァティーは何も言わずに夫を売春宿まで連れて行こうとした。しかし、それを見ていたマーンダヴィヤ仙はウグラシュラヴァスの行為に怒って、「ウグラシュラヴァスが明日の日の出前に死ぬように」と呪いをかけた。シーラヴァティーは悲しんで、「明日の朝、太陽が昇らないように」と逆に呪いをかけた。

 こうして、翌朝になっても太陽は昇らなかった。神々も人間も困ってしまい、ヴィシュヌ様のところへ相談に行った。ヴィシュヌ様は、太陽が昇らないのはシーラヴァティーのかけた呪いのせいであることを察知し、「シーラヴァティーと同じくらい貞節な女性にしか、シーラヴァティーの呪いを解くことはできない」と予言した。

 そこでヴィシュヌとシヴァとブラフマーの三神は、その貞節さで有名だったアナスーヤーのもとへ行って頼んだ。アナスーヤーは了解し、早速シーラヴァティーのもとへ赴いた。シーラヴァティーは「もし太陽が昇ったら私の夫は死んでしまう」と言って、呪いを解こうとしなかったが、アナスーヤーはウグラシュラヴァスを生き返らすことを約束して、なんとかシーラヴァティーを説得した。

 こうして太陽にかけられた呪いは解け、再び日が昇った。三神は喜んで、アナスーヤーに「何でも望むものを与えよう」と約束した。アナスーヤーは子供がいなかったので、シヴァ様、ヴィシュヌ様、ブラフマー様が分身となった子供を要求した。三神はその願いを受け入れ、こうしてこの私、ダッタートレーヤが生まれたというわけだ。

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