Holy India Empire
神聖インド帝国ヴィシュヌの街>バララーマの家
  バララーマの家 Vishnu City




バララーマの家

バララーマ




 私はクリシュナの兄、バララーマだよ。アナンタ竜王の化身とも、ヴィシュヌ様の化身とも言われている。クリシュナとは幼い頃から一緒に育てられて、兄弟仲もとても良かったんだけど、いつもクリシュナばかりが目立って、私は影が薄い存在に思われてたな。この神聖インド帝国でも、クリシュナに比べたら圧倒的に扱いが低いし・・・。それでもここぞと言うときには、割と活躍してたんだよ。
 
バララーマの活躍
 あるとき私はヤムナー河のそばで酒をたくさん飲んでしまって酔っ払っていたんだ。そしてヤムナー河に向かって「こっちに来い」と命令したんだ。しかしヤムナー河は私の命令に従おうとしなかった。そこで私は怒って鋤(スキ)を手にとってヤムナー河の中に入って、河をひっかきまわしたんだ。ヤムナー河はたまらなくなって私に謝ったというわけさ。えっ、全然活躍じゃない?そうか、それでは別の話を。

 クリシュナには1万6千人の妻がいるんだが、その中の一人ジャームバヴァティーの息子、シャームバを助けた話をしよう。

 シャームバは年頃になると、ドゥリヨーダナ王の娘ラクシャナーの婿選びの儀式に出席したんだ。そしてシャームバは力づくでラクシャナーを奪ってしまった。シャームバはドゥリヨーダナに捕まってしまい、牢獄の中に入れられてしまったのだ。

 私とクリシュナはその話を聞くと、急いでドゥリヨーダナ王の元へ駆けつけ、シャームバを釈放するように頼んだ。ところがドゥリヨーダナは頑として承知しない。そこで私は手に持っていた鋤で城壁を壊し始めたんだ。なんでいつも私が鋤を持っているのかって?はっはっは、私のお気に入りの武器は鋤なんだよ。けっこう使いやすくてね、その城壁も簡単に穴が開いてしまい、シャームバの牢獄に達したんだ。こうして我々はシャームバを救って、家に帰ったというわけさ。

 どうだい、けっこう活躍してるだろ?

ヴィシュヌの街の地図へ戻る