あるとき私はヤムナー河のそばで酒をたくさん飲んでしまって酔っ払っていたんだ。そしてヤムナー河に向かって「こっちに来い」と命令したんだ。しかしヤムナー河は私の命令に従おうとしなかった。そこで私は怒って鋤(スキ)を手にとってヤムナー河の中に入って、河をひっかきまわしたんだ。ヤムナー河はたまらなくなって私に謝ったというわけさ。えっ、全然活躍じゃない?そうか、それでは別の話を。
クリシュナには1万6千人の妻がいるんだが、その中の一人ジャームバヴァティーの息子、シャームバを助けた話をしよう。
シャームバは年頃になると、ドゥリヨーダナ王の娘ラクシャナーの婿選びの儀式に出席したんだ。そしてシャームバは力づくでラクシャナーを奪ってしまった。シャームバはドゥリヨーダナに捕まってしまい、牢獄の中に入れられてしまったのだ。
私とクリシュナはその話を聞くと、急いでドゥリヨーダナ王の元へ駆けつけ、シャームバを釈放するように頼んだ。ところがドゥリヨーダナは頑として承知しない。そこで私は手に持っていた鋤で城壁を壊し始めたんだ。なんでいつも私が鋤を持っているのかって?はっはっは、私のお気に入りの武器は鋤なんだよ。けっこう使いやすくてね、その城壁も簡単に穴が開いてしまい、シャームバの牢獄に達したんだ。こうして我々はシャームバを救って、家に帰ったというわけさ。
どうだい、けっこう活躍してるだろ? |