オイラはブラフマー様からヴェーダを奪った盗人悪魔を捕まえたという、警視総監賞ものの大活躍をしたんだな。
■盗まれたヴェーダ■
あれはいつの世界の終わりの頃だったかなぁ、この世界は破滅と再生を繰り返してるんだけど、その中のいつかの世の末のことだな。創造神ブラフマー様は疲れてしまって、ついあくびをしてしまったんだ。ブラフマー様は聖典ヴェーダを司る神様でもあるんだけど、あくびをしたらその口の中からヴェーダがこぼれ落ちてしまったんだ。それを見逃さなかった悪魔がいて、そいつがヴェーダを盗んでしまったんだな。
ヴェーダはこの世界のありとあらゆる知恵が詰まった本なんだ。それが悪魔に盗まれてしまっては大変と、ヴィシュヌ様は早速化身して現れたんだ。それがこのオイラ、ハヤグリーヴァなのさ。オイラは悪魔を殺してヴェーダを取り戻し、ブラフマー様に返したんだな。