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  スーリヤともっと話す Vishvakarman Village






スーリヤ




 実は私にはサンジュニャーという妻がいるんだよ。ヴィシュヴァカルマン様の娘なのだ。つまり、ヴィシュヴァカルマン様は私の義父なのだよ。サンジュニャーとは今は仲良くやっているが、昔ちょっとうまくいってなかったことがあってね、ヴィシュヴァカルマン様のお陰でなんとか仲直りできたんだ。そのときのことを話してあげようか。
 
スーリヤとサンジュニャーの話
 私はヴィシュヴァカルマン様の娘サンジュニャーと結婚し、3人の子供をもうけたんだ。長男のマヌは人類の始祖となった。次男のヤマは死者の国の王となった。そして長女のヤミーはヤムナー河の女神となった。優秀な子供達に恵まれ、私とサンジュニャーは仲良く暮らしていたんだ。

 ところが、ある日サンジュニャーが突然私の元から逃げ出してしまったことがあった。サンジュニャーは言葉に出さなかったが、実は私の発する光や熱気に我慢できなくなっていたのだ。何しろ私は万物を照らす太陽だ。私の近くに常にいた妻は、まるで日焼けサロンに毎日通っているようなものだったのだ。私が気付いてやるべきだったのだが、熱を発することを止めたら地上の生物の命に関わることであるし、非常に困った立場だったのだよ。

 サンジュニャーは私の元を去ったのだが、代わりに侍女のチャーヤー(影)を私の傍に行かせたのだ。チャーヤーは妻とそっくりだった。私はチャーヤーを妻と思い込んでしまい、しばらくの間過ごした。そしてまた3人の子供を作ってしまったんだ。

 しかし、やがて私は傍にいる女性が妻でなくチャーヤーであることに気付いた。なぜならチャーヤーはヤマと言い争い、呪いの言葉をかけたからだ。本当の子供に呪いの言葉をかける母親がこの世にいようか?

 私は急いで妻を捜しに世界中を飛び回った。妻は牝馬に姿を変え、森の中で静かに暮らしていた。私も雄馬の姿となり、そっと妻に近づいた。サンジュニャーはすぐに私と気付き、しばらく馬の姿のまま共に過ごしたのだ。このときにまた3人の子供を作ったのだ。アシュヴィンという双子の馬神と、レヴァンタが生まれた。

 私はサンジュニャーを説得し、家に連れ帰ることにした。しかし、私の身体から発する光と熱気だけはどうしようもない。そこでヴィシュヴァカルマン様に相談をした。ヴィシュヴァカルマン様は私の輝きの8分の1を切り取り、神々の武器を作ったのだ。これがヴィシュヌの持つ円盤スダルシャナやシヴァの持つ三叉戟トリシュールとなったのだ。そして私は妻と普通に暮らせるようになったというわけだ。
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