ヤマ様は死者の国の統治者であり、死者の審判者でもあるが、南の方角を守る神様でもある。なぜそうなったのかを知りたいか？
ヤマ様は死者の国の統治者であり、死者の審判者でもあるが、南の方角を守る神様でもある。なぜそうなったのかを知りたいか？
| ある時、クヴェーラという神様が創造神ブラフマー様に対して罪を犯してしまい、それをあがなうために数千年間、水の中に浸って苦行を続けた。それに満足したブラフマー様は、クヴェーラ様の前に姿を現した。クヴェーラ様はその時、自分をディクパーラカ、つまり方角を守る神にして下さいと、頼んだんだ。そこでブラフマー様はその願いを聞き届け、クヴェーラを北の守護神にした。北の守護神がいれば、他の方角の守護神も欲しくなるのが人情ってもんだ。ブラフマー様は、クヴェーラ様を北の守護神にしたと同時に、雷神インドラ様を東の守護神に、司法神ヴァルナ様を西の守護神に、そしてヤマ様を南の守護神に任命したのだ。 |
