スワスティカ これでインディア スワスティカ
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はじめに
〜本サイトの主旨と注意事項〜
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牛


 インドに住むということは、普通の日本人には想像もつかない大冒険に思われるかもしれない。インドと聞いて一般の日本人が思い浮かべるイメージと言えば、「汚ない、危険、臭い、貧しい、カレーばっか食べてる、摩訶不思議・・・」といったところ。ほとんどいいイメージがない。唯一いいイメージがあるとしたら「仏教の生まれた土地」であることぐらいだ。最近はIT大国としてのイメージも定着して来た。

 しかし、残念ながらインドは普通の国である。普通の人がその土地に適した習慣と共に普通に生活している国である。当然である。普通の人が普通に生活していなかったら、そもそもインドという国は存在しなかっただろう。もし普通じゃないと感じたら、それは文化の違いから来るもの。アメリカに住もうがアフリカに住もうが、日本で生まれ育った日本人なら必ずぶつかるカルチャー・ショックであり、わざわざインド文化の異質さを強調する必要はない。特に僕のように大都市に住んでいれば、何の問題もなく快適に生活することができる。

 これほどまでインドのイメージが偏ってしまった原因は、インドを旅した先人たちの偏見に満ちた目と、事を深く考えない、または穿って考えすぎの極端な考察力と、出来事を面白おかしく脚色する余計な文才と、インドへの曲がった愛情だと思う。また、さらに悪いことにインドへ行ったこともないのに勝手なインドのイメージを流布しようとする連中もいるし、インドの知恵を悪い方向に活用しようとする連中もいる。こういう横暴がまかり通ってしまうのは、日本とインドとの間に多少の地理的な隔たりがあるのもひとつの要因ながら、インドを正しく捉えた情報が日本にあまり入って来なかったことが大きな要因になっている。とにかく現在の一般の日本人が抱くインドのイメージは、非常に偏った、もっと言えば間違ったものであることが多い。

 僕もインドに住むまでは、本当にインドで生活できるのか不安だった。何しろ情報がない。どんなところに住むことになるのか、治安は大丈夫なのか、健康で文化的な最低限度の生活は保障されるのか、などなど不安は尽きなかった。しかし住んでしまえばこんなに気楽に過ごせる国はない。インターネットの常時接続環境まで簡単に手に入ってしまった。かえって日本の生活の方が奇妙に思えてくることもあるくらいだ。そして次第に僕は思い始めた。インドで生活する者として、インターネットを使ってやらなければならないことは、先人バックパッカーのようにインドの神秘や貧しさ、人生の意味について綿々と書き連ねることではなく、インドという国の普通さ、習慣に込められた知恵、そしてダイナミックに発展していく現在の生の姿を刻一刻と伝えていくことである、と。

 ・・・という高尚な目的からこのサイトを始めたわけではないが、1年以上続けている内に自然とインドの今を切り取った日記にまとまって来たと自負している。これを読んで「よし、オレもインドに留学してみよう」とか「インドに駐在することになったけど、これを読んで少しは安心した」とか思ってもらえるととても嬉しい。特に現在デリーには日本人の学生が少なくて寂しいので、もっと多くの人にインド留学を志してもらいたいと思っている。



 上の挨拶文はインドに住み始めてから1年ほど過ぎた2002年に書いたと思われる若々しい文章だが、時の流れと共に本サイトの主旨も少し変わって来たので、その点をここに追記しておきたい。

 まず、あまり時事ネタを追わなくなったこと。2006年〜2007年頃から日本でもインドのニュースがよく流れるようになり、個人のウェブサイト上で毎日のニュースを追う必要性が減ったのがその原因である。また、ブログ文化が栄え、個人が以前より簡単に情報を発信できるようになったおかげで、インド在住の日本人が時事ネタを取り上げることも増えて来た。インドのいろいろな情報を日本語にしてネットに置いておきたいというのが当初の野望だったが、それがいろんな人の力で達成されつつあることは嬉しいことである。孤軍奮闘する必要性はグンと減った。その代わり、インドの社会を騒がせた大事件を、一段落着いた後に自分なりの視点からまとめることが増えて来た。その方が情報としての価値が高いと考えてのことである。

 以前ほど旅行もしなくなった。昔に比べて自由な時間はあるのだが、逆にまとまった休みを取ることが難しくなり、遠出をすることが少なくなった。デリー周辺のツーリング・ルートの開拓だけは精力的で、あらゆるソースからネタを見つけては、あるときは一人で、あるときは仲間たちと、ツーリングに出かけている。インドは広いので、まだ行っていなくて一度は行ってみたい場所、過去に訪れたけれどもう一度行ってみたい場所はたくさんある。だが、見知らぬ土地を旅行するより、ずっと住んでいるデリーを極限まで探検することの方に最近は大きな楽しみを見出しており、「デリー散歩」や「デリー・ウォーカー」という形でこのウェブサイトを通して情報を提供している。

 訪問者は各々の興味関心に従ってこのウェブサイトを訪れてくれる訳だが、フィードバックから察するに、デリーの情報を求めて「これでインディア」に行き着く人が少なくないように思われる。しばらくの間、デリーのグルメ・ショッピング情報を自分なりにまとめた「デリー・ウォーカー」はほったらかしにしてあったのだが、それに気付いてからは責任を感じ、まめに更新するように心がけている。また、以前はデリーを網羅する情報源にしようと息巻いていたが、今では自分の行動範囲の中にある情報を充実させて行く方向に方針転換した。膨大だが不正確な情報より、少なくても正確な情報の方が役に立つことは明白だからだ。

 映画の評論は以前から変わらず行っている。評論と言うよりも解説と言った方が近いかもしれない。以前ある人から、「インド映画の評論なんて不可能」と、インド映画を馬鹿にした発言をされたことがあり、それ以来、インド映画にはインド映画の批評の仕方があるということを示すために努力して来たつもりである。どんなに馬鹿馬鹿しい映画にも、インドの社会の様々な問題を赤裸々に映し出す確かな視点がある。日本人には容易に分からない要素もあったりする。それを分かりやすく説明して行ければと思っている。

 以前の挨拶文の中に、「インドは普通の国だということを伝えたい」と書かれているが、それを伝え切れているかどうかは未だに自信がない。インドの圧倒的な偉大さを肌で感じることもあれば、異常なほど遅れている部分を実感することもあり、その間に立たされて自分の立場を見失うことが多々ある。しかし、ひとつ言えることは、インドは人間の国だということである。人間が人間らしく生きて来て、今でも人間らしく生きている場所。それが世界のスタンダードから言って普通のことなら、インドは普通の国だろう。もし世界が人間性を失いつつあるなら、インドは神秘の国なのかもしれない。

 最後に。ブログなるテクノロジーが普及してから、「これでインディア」も「ブログ」と呼ばれることが多くなった。ブログの本当の定義が何なのかよく知らないが、ブログが普及する前も後も、「これでインディア」は「ウェブサイト」だと自負して作っており、あまりブログと呼んでもらいたくない。同様に、僕もブロガーと呼ばれることに違和感を感じる。一応「これでインディア エクスプレス」というブログも持っているが、これはあくまでオマケであり、本家はウェブサイト「これでインディア」であるということを、ここに明記しておきたい。

2008年6月18日



Ψ動作環境Ψ

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 特に日記のページは、文章がたくさん詰め込まれているため、ファイルサイズが大きいものが多いと思います(htmlだけで150〜250Kbほど)。Tableタグも多用してあるため、余計時間がかかります。日本のブロードバンド環境なら楽にダウンロードできるでしょうが、ナローバンド環境だと時間がかかります。日記を小分けにすると管理が大変になるので、やむなく大きめのサイズのファイルに1ヶ月分の日記を詰め込んでいます。ゆっくり待って見てください。

ΨユニコードΨ

 いくつかのページでは、ヒンディー語を表示するためにユニコードを使用しています。ウィンドウズXP以降なら簡単に文字が表示されます。表示されない場合は、スタート→コントロールパネル→地域と言語のオプション→言語→補足言語サポートのチェックボックスをオンで、表示されるようになります。

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ΨヒントΨ

 このサイトに収められている文章は相当量のものです。一度に読んでしまおうと思うと、きっと圧倒されてしまうと思います。日記の主なトピックは、旅行記、インド映画の評、デリーの歴史探訪、そしてインドのあらゆる事象に関する考察です。前者3つに関しては別に目次を設けていますので、それらに関連した記事のみを読みたい方はご利用下さい(旅行記早見表映画評早見表デリー散歩早見表)。デリー・ウォーカーではデリーのレストラン・ショッピング情報がまとめてあります。また、本サイトのブログ版であるこれでインディア エクスプレスは、時事ネタを中心に、ちょっと気になったが真剣に取り上げるまでもないような事柄を綴っています。本サイトのトップページの「その他の更新状況」で、ブログの方の更新も確認できるようになっています。

 日にちをかけてゆっくりとご覧になっていただけると光栄です。

Ψ映画評についてΨ

 日記中には、作者の趣味からインド映画のあらすじや感想、批評が多く載っています。最初から結末まで書いてあり、いわゆるネタバレなので、もしそれを嫌う人がいたらその部分は読み飛ばして下さい。以下の日記も参照のこと。
Ψナヴァラサ評についてΨ

 2002年9月後半の日記から、各映画評に、インドの文芸伝統に乗っ取って、9つのラサがどれだけ詰まっていた映画かを表す評価を付け加えました。以下、それらの説明をします。

各ラサの特徴
シュリンガーラ・ラサ。ロマンス。男女の恋愛。
ハースィヤ・ラサ。コメディー。笑い。爆笑シーン。
カルナ・ラサ。悲劇。同情を誘う悲しみ。
ラウドラ・ラサ。怒りと憎悪の念。
ヴィーラ・ラサ。アクション・シーン。ヒーロー的行動。
バヤーナカー・ラサ。ホラー。スリル。
ヴィーバッサ・ラサ。悪役の憎たらしさ。残虐シーン。
アドブタ・ラサ。どんでん返し。斬新さ。意表を突くシーン。
シャーンタ・ラサ。ハッピー・エンド。映画の総合評価。

4段階評価
0。全くその要素に欠けているということ。
1。その要素があるにはあるが、それほど目立っていないということ。
2。その要素が物語を構成する上で重要な位置にあるということ。
3。その要素が映画のもっとも特徴的な情感であるということ。

 9つ目の情感であるシャーント・ラサについては、映画を見終わった後の満足度であると同時に総合評価であると考えて下さい。あとは大体パッと見れば、上のような説明書きをしなくても直感的に理解できると思います。


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