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日常生活で口走れたらけっこうインド人になったような気がするフレーズや単語を紹介。上からデーヴナーグリー文字(ヒンディー文字)、カタカナ表記、直訳と説明を併記しました。悪口にあたる単語やフレーズも掲載しましたが、その意図はインド人に対して使うよう促しているのではなく、あくまでヒンディー語学習者の参考のためです。くれぐれもインド人の前で使わないようにしてください。トラブルに巻き込まれる可能性があります。順番はデーヴナーグリー文字の文字順に準じています。特に記述のない場合は、男性、女性、共に使用することが可能です。●印は、悪口や罵詈雑言にあたる言葉なので、使用は控えてください。
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अच्छा
■読み:アッチャー
■直訳:良い
■解説:「良い」という意味で使うこともあれば、「OK」の意味で使うこともあり、また相槌にも使える幅広い言葉。インド人がもっとも好んで使う言葉であると同時に、外国人旅行者に最も伝染しやすい口癖である。「アッチャー・バーバー(अच्छा
बाबा)」と言うと「分かった分かった」「まあまあ」みたいな、相手をなだめる表現になる。
अफ़सोस की बात है
■読み:アフソース・キ・バート・ハェ
■直訳:残念な話です
■解説:相手に対し自分の残念な気持ちを伝えるときに使える言葉。
अरे यार
■読み:アレー・ヤール
■直訳:おい、友よ
■解説:特に親しい間柄同士の会話で頻繁に使われる言葉。いろいろな文脈の中で使われる。「おい、何やってんだ」「そんなこと言うなよ」「へい、久しぶりだな」など、いろいろな意味になる。別に友達同士でなくても使うし、男女の境なく使える。
अरे वाह
■読み:アレー・ヴァー
■直訳:あれ、まあ
■解説:驚いたときに使う間投詞。嬉しい驚きに使う方が多いように感じるが、不愉快な驚きにも使える。「アレー」や「ヴァー」だけ単独でも使うし、「ヴァーヴァー」と繰り返して使うことも多い。後述の「キャー・バート・ハェ(क्या
बात है)」と組み合わせて使うとよい。
आराम से
■読み:アーラーム・セ
■直訳:安楽に
■解説:日本語に「余裕で」という副詞があれば、それに似た使い方をするフレーズ。「ゆっくりと」「焦らずに」というニュアンスから、「余裕で」「簡単に」というニュアンスまで、幅広い意味がある。「アーラーム・セ・ホー・ジャーエーガー(आराम
से हो जाएगा)」と言ったら、「余裕でできるよ」という意味。
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उंगली कर दूँगा
■読み:ウングリー・カル・ドゥーンガー
■直訳:指差してやろう
■解説:スラングの一種。「てめえの邪魔してやる」「ぶちのめしてやる」「痛い目に遭わせてやる」みたいな意味で、マフィア映画などによく出てくる。
ऊँहूँ
■読み:ウーンフー/ウフッ
■直訳:(間投詞)
■解説:インド人が不快感、驚き、解放感などを表すときに発する言葉。例えば、汚ない部屋に入ったとき、突然足を滑らせたとき、長い階段を登りきったときなどなどに発せられる。
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उड़ाना
■読み:ウラーナー
■直訳:飛ばす
■解説:一般の会話では「(凧などを)飛ばす」という意味だが、隠語では「殺す」という意味になる。
उलटा सीधा
■読み:ウルター・スィーダー
■直訳:反対・まっすぐ
■解説:何か不適切なことや、混乱した事象を示す言葉。例えば猥褻な行為のことを婉曲的に「ウルター・スィーダー・カーム(उलटा सीधा काम)」と言うし、罵声を浴びせかけることを「ウルティー・スィーディー・スナーナー(उलटी
सीधी सुनाना)」と言う。
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उल्लू का पट्ठा
■読み:ウッルー・カ・パッター
■直訳:フクロウの息子
■解説:フクロウはインドでは馬鹿や間抜けの代名詞。フクロウを意味する「ウッルー」だけでも十分悪口になるが、「ウッルー・カ・パッター」とか「ウッルー・カ・バッチャー(उल्लू
का बच्चा)」のように、「フクロウの息子」と呼んで悪態をつくことが多い。類義語に「豚の子供」という意味の「スーアル・カ・バッチャー(सूअर
का बच्चा)」がある。
एक काम करो
■読み:エーク・カーム・カロー
■直訳:ひとつ仕事をしなさい
■解説:文字通りに理解すると何か面倒なことをさせられそうだが、実際には「こうしなさい」「いいか、よく聞け」のように注意を促してからアドバイスを与えるときによく使われるフレーズ。
एक मिनट
■読み:エーク・ミナト
■直訳:1分
■解説:もとの意味は「1分」だが、インドでは「ちょっと待て」という意味になる。概して5分くらい待たされることが多い。「ドー・ミナト(दो मिनट/2分)」と言われたときは10分以上待たされることが多い。「エーク・セカンド(एक
सकंड/1秒)」のときはほんの一瞬(のはず)。
ऐसा होता है
■読み:アェサー・ホーター・ハェ
■直訳:このようになっている
■解説:バカボンのパパの「これでいいのだ」に近い言葉。「いつもこうだ」「こうなることになっているのだ」みたいな、一種の悟りに達したときに使う言葉。
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ओ बे
■読み:オー・ベー
■直訳:おい
■解説:人を呼ぶときに使う間投詞。「おい」「ちょっと」ぐらいの意味。相手を見下した言い方なので、使用しない方が吉。
और क्या?
■読み:アォル・キャー?
■直訳:他に何か?
■解説:「だからどうした」「仕方ないだろ」「そうは言ってもねぇ」「当たり前だろ」「違うか?」「マジだって」のようなニュアンスで使われる。インド人がよく使う言葉で、文脈によって様々な意味になる。
कमाल कर दिया
■読み:カマール・カル・ディヤー
■直訳:いいことをした
■解説:そのままの意味で「よくやった!」「お見事!」のように使うこともあるが、大方の場合皮肉を込めて言う。つまり、「なんてことしてくれたんだ」という意味を込めての「上出来なことしてくれたな」みたいな使い方である。似たような言葉に「ガザブ(गज़ब)がある。
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कमीना
■読み:カミーナー
■直訳:卑しい、下賎な
■解説:ヒンディー語の悪口のひとつ。「あの野郎」「こん畜生」みたいな意味で使う。後述の「サーラー(साला)」とセットで使われることが多い。
कुत्ता
■読み:クッター
■直訳:犬
■解説:動物の「犬」という意味だが、よく相手を罵る悪口として使われる。この他、インド人の会話の中で「クッテー・キ・タラエ(कुत्ते की
तरह/犬のように)」とか「クッテー・ジャエセー・アードミー(कुत्ते जैसा आदमी/犬のような男)」のように「犬」がよく出てくるような気がする。「クティヤー(कुतिया)」と言えば雌犬を指し、女性に使うと「売奴女」のような罵り言葉になる。同じく「猫」を意味する「ビッリー(बिल्ली)」も女性に対する罵り言葉に使う。
कोई फ़ायदा नहीं
■読み:コーイー・ファーイダー・ナヒーン
■直訳:何の利益もない
■解説:「仕方がない」「つまらない」「何のトクにもならない」という意味。わざわざ何かをするのが億劫なときによく使う。
कोई बात नहीं
■読み:コーイー・バート・ナヒーン
■直訳:何の話もありません
■解説:「どうってことない」「No Problem」という意味。「ありがとう」と言われたら「コーイー・バート・ナヒーン」、「ごめんなさい」と言われても「コーイー・バート・ナヒーン」と使い勝手がいいが、インド人に言われると腹が立つ場面も多い。
क्या बात है
■読み:キャー・バート・ハェ
■直訳:何の話ですか
■解説:「どうしたんですか?」という問いかけに使える他、文脈に応じて「もったいない」「おいおい、そんな馬鹿な」「おぉ、すごい!」など、いろいろな意味に使える。使いこなせたら上級レベルだろう。
क्या माल है यार
■読み:キャー・マール・ハェ・ヤール
■直訳:なんて高価なんだ、友よ
■解説:例えば親しい友人たちとだべっているときに、目の前をかわい娘ちゃんが通りがかったら使う、いけいけの若者限定の言葉。「ワォ!いけてるね、彼女!」みたいな意味。当然ながら、その女性に聞こえない場所で使用すべし。最近では「マール」の代わりに「アイテム」という英単語が使われ、「キャー・アイテム・ハェ・ヤール!(क्या
आइटम है यार!)」と言うことが多い。
क्यों जी
■読み:キョーン・ジー
■直訳:なぜですか
■解説:自分の意見をベラベラとしゃべり立てた後、「キョーン・ジー?」と使う。意味は「違うか?」「そうだろ?」、同意を求めるような表現である。ちょっと威張ってるような感じになるので、多用は避けるべき。
क्यों नहीं
■読み:キョーン・ナヒーン
■直訳:なぜそうではないのですか
■解説:英語の「Why not」と全く同じ。「もちろん」という意味になる。
खरूस
■読み:カルース
■直訳:傲慢
■解説:語源は不明だが、傲慢で気むずかしい人のことを言う。
गंदा
■読み:ガンダー
■直訳:汚ない
■解説:元々「汚ない」「汚れた」という意味で、「ガンダー・アードミー(गंदा आदमी)」と言った場合は「悪い奴」という意味になる。だが、日本語の「エロい」「スケベな」という意味も含むため、使い勝手がある言葉である。「ガンディー・フィルム(गंदी
फ़िल्म)」と言った場合は「エロい映画」という意味になる。
गधा
■読み:ガダー
■直訳:ロバ
■解説:ヒンディー語動物悪口シリーズのひとつ。インドでロバと言ったら愚かな動物の代名詞である。おそらくあの情けない鳴き方が問題なのだろう。英語の「Donkey(ロバ)」も同じように悪口として発せられる。
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गाँड
■読み:ガーンド
■直訳:肛門
■解説:英語の「asshole」同様、悪口の中に組み込まれることが多い言葉。例えば「~キ・ガーンド・マーロー(की गाँड मारो)」は「~のカマを掘れ」という意味。「ガーンドゥー(गाँडू)」は敢えて訳せば「肛門男」という意味で、男らしくない男に対する悪口。「ホモ野郎」「オカマ野郎」「インポ野郎」みたいなニュアンスになる。
गुरुजी
■読み:グルジー
■直訳:導師
■解説:元々は「導師」という意味だが、今時の若者の間では、友人同士の呼びかけに使われるくらい軽い言葉になってしまった。「よぉ、元気か?」という感じで、「グルジー、キャー・ハール・ハェ?(गुरुजी,
क्या हाल है?)」のように使われる。似たような言葉に、「マハーラージ(महाराज)」、「サルカール(सरकार)」、「フズール(हुज़ूर)」、「ボス(boss)」などがある。
गोली मारो
■読み:ゴーリー・マーロー
■直訳:弾で撃て
■解説:「そんなのほっとけ」「気にするな」みたいな意味で使う言葉。例えば「読書なんてほっとけ」だと「キターボーン・コ・ゴーリー・マーロー(किताबों
को गोली मारो)」になる。他者に対して「ゴーリー・マール・ドゥーンガー(गोली मार दूँगा)」と言った場合、「あいつをとっちめてやる」みたいな意味になる。
चक्कर
■読み:チャッカル
■直訳:円
■解説:元々「円」という意味だが、いろいろな意味で使われる。「チャッカル・アー・ガヤー(चक्कर आ गया)」と言った場合は、「目まいがする」という意味であり、「チャッカル・カートター・ラハー(चक्कर
काटता रहा)」と言った場合は、「グルグル無駄に回っていた」「てんてこ舞いだった」みたいな意味になる。だが、一番よく使われる用例は、「問題」「トラブル」という意味である。「ラルキー・ケ・チャッカル・メン(लड़की
के चक्कर में)」と言ったら、「女性問題で」という意味になる。
चक दे फट्टे
■読み:チャク・デー・パッテー
■直訳:板を持ち上げろ
■解説:パンジャービー音楽で多用されるフレーズ。「ガンガン行こうぜ!」「頑張るぞ!」みたいな威勢のいい言葉。なぜこの言葉がそういう意味になるかには諸説ある。ラーハウルの下町ではキャロムボードのことを「パッター(फट्टा)」と呼んでおり、ゲームに勝つことを「板を持ち上げる」と言っていたことから、このフレーズが広く何かの目的に向かって突き進むことを指すようになった、との説が有力なのではないかと思う。
चकाचक
■読み:チャカーチャク
■直訳:大量
■解説:インド人は挨拶として「ご機嫌いかがですか?」みたいな意味の「カイセー・ヘェン?(कैसे हैं?)」「キャー・ハールチャール・ハェ?(क्या
हालचाल है?)」などを使う。それに対する返答として、「ティーク・ハェ(ठीक है)」「アッチャー・ハェ(अच्छा है)」「バリヤー(बढ़िया)」などがあるが、「チャカーチャク」もそのひとつ。「元気モリモリ!」みたいな意味になる。
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चमचा
■読み:チャムチャー
■直訳:スプーン
■解説:ドラえもんで言えばスネ夫のような性格のおべっか使いに対する当てこすりの言葉。おそらく舐められてばかりだからだろう。類義語に「シュルワー(शुरवा)」があるが、この原義は「ソース」。
चलो
■読み:チャロー
■直訳:行こう
■解説:英語の「Let' Go」と同じ。「行こう」と促す際に使う。その他、間投詞的に「さてと」「さあ」「まあ」「ほら」という意味合いで使われることもしばしばある。
चाटू
■読み:チャートゥー
■直訳:舐める人
■解説:ペロペロ舐めることを「चाटना(チャトナー)」と言うが、転じて「ペチャクチャ無駄話をすること」を言う。その動詞から派生した言葉が「चाटू(チャートゥー)」。「口うるさい人」「無駄話の多い人」みたいな意味になる。退屈な教師もこう呼ばれる。
चाय पानी
■読み:チャーイ・パーニー
■直訳:お茶と水
■解説:「お茶か水を飲ませてくれ(チャーイ・パーニー・ピラー・ドー/चाय पानी पिला दो)」と言われてお茶か水を出すのは野暮。この言葉は「チップ」か「賄賂」という意味を含んでいる。
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चालू
■読み:チャールー
■直訳:詐欺師
■解説:信用できない人物に対する悪口。
चिरकुट
■読み:チルクト
■直訳:ぼろ
■解説:つまらない人物に対する悪態。
चुप
■読み:チュプ
■直訳:黙れ
■解説:文字通り、「黙れ!」というときに使う強めの言葉。ちょっと大袈裟に言いたいときは「カーモーシュ(ख़ामोश)」がいい。
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चूचे
■読み:チューチェー
■直訳:乳房
■解説:単数形は「चूचा(チューチャー)」だが、通常乳房は2つあるため、複数形で用いられることがほとんどだ。
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चूत
■読み:チュート
■直訳:女性器
■解説:女性器を示すもっとも一般的な言葉。
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चूतिया
■読み:チューティヤー
■直訳:馬鹿
■解説:ヒンディー語の悪口のひとつ。「馬鹿野郎」「腹黒い奴」みたいな悪い意味で使われる。女性器という意味の「チュート(चूत)」から来ている。
चूना लगाना
■読み:チューナー・ラガーナー
■直訳:石灰を塗る
■解説:ぼったくること。定価より高い値段で何かを掴まされたときなどに使う。「ウスネ・ムジュパル・チューナー・ラガー・リヤー(उसने मुझपर
चूना लगा लिया;あいつは俺をぼったくった)」など。類義語に「トゥーク・ラガーナー(थूक लगाना)」があるが、こちらは「唾を塗る」という意味。
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चोदू
■読み:チョードゥー
■直訳:好色な男
■解説:日本語で言う「女好き」「スケベ」「変態」みたいな意味に近い言葉。だが、日本語のような「やれやれ、あいつの女好きは仕方ないな」みたいな微妙にプラスのニュアンスはなく、完全に悪い意味で使われる。
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छक्का
■読み:チャカー
■直訳:6
■解説:クリケットで6ランのショットを「チャッカー」と言い、これは全くスラングではない。だが、この言葉はヒジュラーや同性愛者を差す侮辱語でもある。人間の身体を時計に当てはめると、「6」の部分が尻に当たるため、こう呼ぶようだ。
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छी
■読み:チー
■直訳:(間投詞)
■解説:インド人が不快感を示すときに発する言葉。「チーチーチー」と何度も繰り返して使うのが常。
छोटू
■読み:チョートゥー
■直訳:チビ
■解説:小さな子供や使用人に対しての呼称。「おい、チビ」みたいな意味だが、大方悪意はない。類義語として「ランブー(लंबू/ノッポ)」、「モートゥー(मोटू/デブ)」「ペートゥー(पेटू/食いしん坊)」などがある。
छोड़ दो
■読み:チョール・ドー
■直訳:手放せ
■解説:手を掴んできた人に対して「放してよ」という意味で使う直接的用法も便利だが、「気にするな」「忘れろ」という意味で使うことも多い。自分で「チョール・ディヤー(छोड़
दिया)」と言った場合は「あきらめた」「手放した」「売り払った」という意味。
ज़बरदस्त
■読み:ザバルダスト
■直訳:強い
■解説:インド人が好きな言葉。「ザバルダスト・チーズ(ज़बरदस्त चीज़)」と言えば「マスト・アイテム」「上物」みたいな意味、「ザバルダスト・フィルム(ज़बरदस्त
फ़िल्म)」と言えば「最高傑作映画」みたいな意味になる。また、「ザバルダスティー(ज़बरदस्ती)」は「無理矢理に、強引に」という意味の副詞になり、日常会話の中で利用価値が高い。
ज़रूर
■読み:ザルール
■直訳:絶対に
■解説:会話の受け答えで使えば「もちろん」「是非」の意味になる。サンスクリト語的に言いたかったら「アワッシェ(अवश्य)」と言うが、少し固い表現になる。
ज़िन्दाबाद
■読み:ズィンダーバード
■直訳:万歳
■解説:日本語の「万歳!」といいう言葉と同じ用法で使われる。「インディア・ズィンダーバード!」と言った場合は「インド万歳!」となる。日本には万歳の逆の意味を持つうまい言葉はないように思えるが、ヒンディー語には逆の言葉もあり、「ムルダーバード(मुरदाबाद)」となる。
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जिगिजिगि
■読み:ジギジギ
■直訳:?
■解説:「セックス」の意味で使われるのだが謎の多い言葉。一説によると、ある日本人旅行者がインド人に「セックスって日本語で何て言うの?」と質問されたときに教えたデタラメな日本語が一気に普及してできた単語らしい。だから多くのインド人はこの言葉を日本語と認識しており、日本人にしか「ジギジギ」という言葉は使わないそうだ。ヴァーラーナスィーかブッダガヤーで生まれた可能性が強い。ただ、この言葉をヒンディー語だと思っているインド人も増え始めた。
जो आज्ञा
■読み:ジョー・アーギャー
■直訳:命令のままに
■解説:日本の時代劇によく出てくる「御意のままに」「かしこまりました」みたいな言葉に近い、大袈裟な了承のフレーズ。上の者の命令を下の者が承ったときに発せられ、時代劇や神話劇でよく使われる。ただし、この表現はサンスクリット語的であり、イスラーム的に言いたいのなら「ジョー・フクム(जो
हुक्म)」がいいだろう。
जो भी हो
■読み:ジョー・ビー・ホー
■直訳:どうであっても
■解説:「とにかく」「何はともあれ」みたいな意味。
जो हुआ सो हुआ
■読み:ジョー・フワー・ソー・フワー
■直訳:起こったことは起こった
■解説:インド人の哲学の基幹を成すフレーズ。「起こったことは仕方がない」「過去を嘆いてもしょうがない」という諦めや慰めを表す言葉。
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झाँट
■読み:ジャーント
■直訳:陰毛
■解説:男性・女性両方の陰毛。
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टट्टे
■読み:タッテー
■直訳:睾丸
■解説:男性器の睾丸部分。単数形は「टट्टा(タッター)」だが、通常2つあるため、この形で用いられることが多い。
टपोरी
■読み:タポーリー
■直訳:風来坊、チンピラ
■解説:ボリウッド映画にはよく、ムンバイーの下層民が話すヒンディー語の変種が登場する。その言語のことを「ムンバイヤー・ヒンディー(मुंबइया
हिन्दी)」または「タポーリー・バーシャー(टपोरी भाषा)」と呼ぶ。
टाटा
■読み:ターター
■直訳:バイバイ
■解説:英国英語の幼児語で、「バイバイ」のことを「ターター」と言う。よくトラックの裏などに「OK TATA」と書いてあるが、これはターター社とは関係なく、「バイバイ」という意味。今では英国よりもインドの方がこの言葉を使用する頻度が高いと思う。ヒンディー語化した英語ということにさせてもらった。
टोपी पहनाई
■読み:トーピー・ペヘナーイー
■直訳:帽子をかぶせた
■解説:ムンバイーでよく使われる隠語で、「騙した」という意味。「お前はオレを騙した」と言いたい場合は、「トゥムネ・ムジェー・トーピー・ペヘナーイー(तुमने
मुझे टोपी पेहनाई)」と言う。「トーピー・マスター(詐欺師)」という使い方もあるようだ。「騙す」という意味で一般に使われるのは、「ドーカー(धोखा)」。「私は騙された」という場合、「マェン・ドーカー・カー・ガヤー(मैं
धोखा खा गया)」などと言う。類義語に「バクリー・バナーナー(बकरी बनाना)」がある。
ठरकी
■読み:タルキー
■直訳:男らしい
■解説:「好色な」、「助平な」、「エッチな」という意味の俗語。
ठीक है
■読み:ティーク・ハェ(ティーケ)
■直訳:よい
■解説:「良い」「OK」という意味。肯定的な返事をするときに好んで使われる。また、疑問形で使えば「OK?」というように確認を促す言葉になる。同じような意味の「アッチャー(अच्छा)」と比べると、アッチャーの方が「素晴らしく良い」というニュアンスに近くなり、「ティーケ」だと「悪くない」「まあまあ」「許せる程度」くらいの中~中の上くらいのニュアンスになる。「ティーク・ターク(ठीक-ठाक)」も同じような意味。
तंग आ गया
■読み:タング・アー・ガヤー
■直訳:きつくなった
■解説:何らかの困難のために疲労困憊したり、イライラしたり、意気消沈してしまったりしたときに使う言葉。女性の場合は「タング・アー・ガイー(तंग
आ गई)」。
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तुम्हारी माँ की आँख
■読み:トゥマーリー・マーン・キ・アーンク
■直訳:お前の母ちゃんの目
■解説:「Mother Fucker」に相当する罵詈雑言。「母ちゃんに、自分の目のようにかわいがられている奴」→「母ちゃんとやってる奴」みたいな意味が暗示されているのだろうか?ただ、語義上はストレートな罵り言葉ではなく、日常会話で割と使われる。映画「Rang
De Basanti」(2006年)で話題になったことで、ある意味有名なフレーズ。類義語に「ベヘン・ケ・タケー(बहन के तके)」がある。
तू तू मैं मैं
■読み:トゥー・トゥー・マェン・マェン
■直訳:お前・お前・オレ・オレ
■解説:「口論」「口喧嘩」という意味の言葉。インド人の口論の様子をわずか四文字に集約させた受賞物のフレーズ。「トゥー・トゥー・マェン・マェン・カルナー(तू
तू मैं मैं करना)」と言ったら「口論をする」という動詞になる。
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तेरी तो
■読み:テーリー・トー
■直訳:お前の~は
■解説:インド人が殴りかかったりするときによく発する言葉。「テーリー」とは女性名詞を修飾する二人称代名詞。この被修飾語となるべき女性名詞が省略されている。省略された単語は「母親」とか「姉妹」だと考えられる。日本語に、「お前の母ちゃん(は)でべそ」という悪口があるが、その「母ちゃん」と「でべそ」が省略されて「「お前の~は」となっていると理解すると分かりやすい。インドでは、相手の家族の女性を侮辱することが最大の悪口と考えられている。類義語に「オッテリ(ओ
तेरी)」がある。
~तो सही
■読み:~トー・サヒー
■直訳:~すれば正しい
■解説:前に条件文や命令文が来て、それに続いて「トー・サヒー」と言うと、「~しなさいな」「~すればいいじゃない」みたいな表現になる。例えば「バェトー・トー・サヒー(बैठो
तो सही/座りなさいな)」。
तौबा
■読み:タウバー
■直訳:懺悔
■解説:元々誓いを破る行為への懺悔を指すが、感嘆詞で「Oh My God!」「ああ、なんてこと」のような驚きを表す。
देखा जाएगा
■読み:デーカー・ジャーエーガー
■直訳:見られるだろう
■解説:とりあえず様子を見てみよう、というときに使われる言葉。曖昧な返事をするときに便利。
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नमकहराम
■読み:ナマクハラーム
■直訳:塩泥棒
■解説:ヒンディー語の悪口のひとつ。「塩の恩を仇で返す」みたいな意味で、日本語の「穀潰し」に近いニュアンスの言葉。「裏切り者」「怠け者」「恥知らず」のような悪口になる。
नमूना
■読み:ナムーナー
■直訳:例
■解説:第一義である「例」という意味でも普通に使われるが、人に対して使われると、「他人とは違った奴」という意味になり、特に悪い意味で使われることが多い。敢えて訳すと「奇人」「変人」と言ったところか。
नहीं चाहिए
■読み:ナヒーン・チャーヒエー
■直訳:必要ありません
■解説:「いりません」「必要ありません」という意味。とにかく否定的な返事をしたいときは使うとよい。客引きの攻撃の激しいインドでは必需品の言葉。
पकड़ा गया
■読み:パクラー・ガヤー
■直訳:捕まってしまった
■解説:嘘がばれてしまったときや、自分の弱点が人に知られてしまったときなどに発する言葉。女性が言うときは「パクリー・ガイー(पकड़ी गई)」。
पक्का
■読み:パッカー
■直訳:調理された
■解説:もともと「調理された」という意味だが、会話の中で使われるときは「決定」「fixed」「絶対に」という意味。A「明日12時に行くよ」、B「パッカー?」、A「パッカー」という感じに使う。また、「パッカー・ジャーパーニー」と言えば「正真正銘の日本人」という意味になる。ちなみに外国人の中には「熟れる」という意味の動詞「पकना(パクナー)」の完了形と混同する人が多い。「熟れた果物」は「पका
फल(パカー・パル)」である。
पता नहीं
■読み:パター・ナヒーン
■直訳:知らない
■解説:「知らない」「分からない」という意味。他に「マールーム・ナヒーン(मालूम नहीं)」という言い方もあるが、こちらの方がいいやすいだろう。
पनवती
■読み:パンヴァティー
■直訳:凶兆
■解説:「縁起の悪いこと」「ネガティヴなジンクス」の意味の他、人間に対して「不幸をもたらす人」「疫病神」という使い方もする。「不運が起こった」は「パンヴァティー・ラグ・ガイー(पनवती
लग गई)」、「疫病神から解放された」は「パンヴァティー・ニカル・ガイー(पनवती निकल गई)」
पागल हो गया
■読み:パーガル・ホー・ガヤー
■直訳:狂ってしまった
■解説:「気違いになっちまった」という意味。変な行動をした人に「パーガル・ホー・ガヤー?」などと使う。「お前頭おかしいんじゃないの」ぐらいの悪口にもなるにはなるが、「何やってんだよ」ぐらいに割と軽く使われることが多い。
पेट पूजा
■読み:ペート・プージャー
■直訳:お腹の礼拝
■解説:「お腹に供え物を供える」という意味であり、つまり「何かを食べる」「すきっ腹を満たす」という意味。
पैसा वसूल
■読み:パイサー・ワスール
■直訳:金が集まった
■解説:何か物を買ったとき、何かサービスを受けたときに、金額の分だけ利益を得た満足感を表す言葉。「パイサー・ワスール・ホー・ガヤー(पैसा
वसूल हो गया)」という風に使う。インド人は全ての経済活動を「パイサー・ワスール」にしようと頑張っている一方で、政府の税金の使い方が「パイサー・ワスール」でないと不満を持っている。
फ़ंडू
■読み:ファンドゥー
■直訳:?
■解説:英語から来ているかもしれない。「素晴らしい」「申し分ない」という意味。
फँस गया
■読み:パンス・ガヤー(ファンス・ガヤー)
■直訳:はまり込んでしまった
■解説:災難に巻き込まれてにっちもさっちも行かなくなった状態のとき「ファンス・ガヤー」と言うのが通。交通渋滞に巻き込まれたとき、車が故障して立ち往生状態になったとき、仕事がうまくいかないときなどによく使う。話者が女性だったら「ファンス・ガイー(फ़ँस
गई)」。
फटाफट
■読み:パターパト
■直訳:急いで
■解説:もともとパンジャービー語で、デリーでよく使われる言葉。相手をせかすときに使う。「ジャルディー・カロー(जल्दी करो)」でもいいのだが、なんかあまり急いでいない感じがする。やはり「パターパト!」と行った方が差し迫った感じだ。
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फ़ुड्डी
■読み:フッディー
■直訳:女性器
■解説:「女性器」を示すスラング。主に若者が使う。パンジャービー語が語源だと思われる。
बकरी
■読み:バクリー
■直訳:雌のヤギ
■解説:ヒンディー語動物悪口シリーズのひとつ。人に対して使うと、「食いしん坊」「怠け者」「でくの坊」のような意味になる。また、「キスィー・コ・バクリー・バナーナー(किसी
को बकरी बनाना)」と言った場合は、「誰かを騙す」という意味になる。
बकवास
■読み:バクワース
■直訳:おしゃべり、無駄口
■解説:聞いても徳にならない話のこと。口うるさい人間に、「バクワース・バンド・カル(बकवास बंद कर/つべこべほざくな)」などと使う。例えば、あれこれ言って運賃をごまかそうとするオートワーラーに対して使うといいだろう。
बचके रहना
■読み:バチュケ・レヘナー
■直訳:気を付けていろ
■解説:誰か要注意人物や危ない事物から距離を保って自分の安全に気を払うように促すときに使う言葉。「あいつには気を付けろ」と言いたい場合は、「ウス・アードミー・セ・バチュケ・レヘナー(उस
आदमी से बचके रहना)」と言う。
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बजाना
■読み:バジャーナー
■直訳:鳴らす
■解説:一般の会話では「鳴らす」という意味だが、隠語では「(男性の立場から)性交する」という意味。
बढ़िया
■読み:バリヤー
■直訳:素晴らしい
■解説:インド人が好んで使う、上等な様子を表す言葉。上機嫌な状態も「バリヤー」、おいしいチャーイも「バリヤー」、ナイスプレイも「バリヤー」、いろいろな場面で使える便利な言葉。
बराबर
■読み:バラーバル
■直訳:同じ、等しい
■解説:「同じ、等しい」という意味で日常会話でよく使う単語だが、俗語では「素晴らしい」「よい」という意味になる。「チャーイ(の砂糖)はどう?」と言いたいときに、「チャーイ・バラーバル(चाय
बराबर)?」と聞いたりする。マハーラーシュトラ州やグジャラート州でよく使われる。
बल्ले बल्ले
■読み:バッレー・バッレー
■直訳:フレー・フレー
■解説:パンジャービー音楽によく出て来るフレーズ。気分が乗って来たら叫ぶべし。類義語に「シャーバー・シャーバー(शावा शावा)」がある。
बस
■読み:バス
■直訳:十分
■解説:「もう十分」「おしまい」というような意味。もうお腹いっぱいのときに「バス」、会話の最後に「バス」、放って置いてほしいときに「バス」など使い勝手がいい。「バス・カロー(बस
करो)」と言った場合は「もうやめろ」「いい加減にしろ」という意味になる。乗り物のバスとかけたジョークも多い。
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बहन के टके
■読み:ベヘン・ケ・タケー
■直訳:姉妹の小銭
■解説:「Muther Fucker」に近い罵詈雑言。その意味するところは、「姉妹に小遣いを払ってやらせてもらっている奴」「姉妹の金づる」みたいなことなのだろう。ただ、語義上はストレートな罵り言葉ではなく、罵詈雑言の中では罵りレベルは低い。会話の語調を整えるために使われたりする。類義語に「トゥマーリー・マーン・キ・アーンク(तुम्हारी
माँ की आँख)」がある。
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बहन चोद
■読み:ベヘン・チョード(ベヘンチョー)
■直訳:妹を犯す奴
■解説:英語の「Mother Fucker」に近い言葉。「妹を犯す奴」という意味。インド人庶民の会話の途中に頻繁に挿入される。悪口として単独で使えるが、「それがよぉ」ぐらいの軽い意味で、あまり悪意なく文調を整えるだけに使っていることが多いように思える。どちらにしろ、教養のあるインド人が使う言葉ではない。類義語にその母親版の「マーダル・チョード(मादर
चोद)」がある。
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बात करता है तू
■読み:バート・カルター・ハェ・トゥー
■直訳:話をする、お前は
■解説:口うるさい人に向かって放つ強烈な言葉。「ごちゃごちゃうるさいんだよ」みたいな意味になる。相手が女性の場合は、「バート・カルティー・ハェ・トゥー(बात
करती है तू)」になる。
बाप रे बाप
■読み:バープ・レー・バープ(バープレバー)
■直訳:親父、ああ親父
■解説:「Oh My God!」みたいな意味。驚いたときに使う。「バープレ」だけでもよい。
बिंदास
■読み:ビンダース
■直訳:のんきな、くよくよしない
■解説:日本の若者言葉の「余裕」に似た言葉。何の心配もない状態を表す。転じて、「素晴らしい」「すごい」みたいな意味でも使われる。
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बुद्धू
■読み:ブッドゥー
■直訳:馬鹿
■解説:ヒンディー語の悪口のひとつ。「能天気な奴」という軽い意味から「畜生野郎」ぐらいの深刻な意味合いまで、いろんなレベルで文脈に応じて使われる。
बेकार
■読み:べーカール
■直訳:無職者
■解説:「退屈」「つまらない」「役立たず」「失敗作」という意味。英語の「flop」と同義で使われる。つまらない映画に対して「ベーカール」、ミスを犯したクリケット選手に対して「ベーカール」、故障した機械に対して「ベーカール」などと言う。
बेचारा
■読み:ベーチャーラー
■直訳:憐れな
■解説:「おやまあ」「可哀想に」「なんてこと」と相手や第3者に対して同情する気持ちを表し、感嘆詞のような役割を果たす。
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बेवक़ूफ़
■読み:ベーヴァクーフ
■直訳:馬鹿な
■解説:ヒンディー語でよく使われる悪口のひとつ。悪どい人間に対してこの言葉が発せられる。また、「ムジェー・ベーヴァクーフ・バナー・ラハー・ハェ?(मुझे
बेवक़ूफ़ बना रहा है?)」と言った場合、「オレをなめてんのか?」みたいな意味になる。
बैंड बज गया
■読み:バェンド・バジュ・ガヤー
■直訳:バンドが鳴った
■解説:若者の間でよく使われるスラング。「メチャクチャになった」「台無しになった」「もうおしまいだ」みたいな意味で使われる。応用として、「バェンド(बैंड)」の前に名詞の所有格を持って来れば、「~がメチャクチャになった」という意味になる。例えば、「メーラー・バェンド・バジュ・ガヤー(मेरा
बैंड बज गया)」は、「俺はもう駄目だ」みたいな意味。
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बोसडी
■読み:ボースディー
■直訳:女性器
■解説:女性器を示す隠語。「Bose D.K.(ボース・ディー・ケー)」などの言葉遊びにも使われる。
भाई/भइया
■読み:バーイー/バイヤー
■直訳:兄弟
■解説:「兄弟」の意味で普通に使われるが、それ以上によく使われるのが「おい」「ちょっと」「すみませんが・・・」という呼びかけ。男性に対してのみ。親しみを込めた言葉なので、目上の人には失礼なこともある。「バーイー・サーハブ(भाई
साहब)」と言うと少し丁寧になる。女性に対しては「マダム(मडम)」「ベヘン・ジー(बहन जी)」などがよく使われるが、そもそも女性に声を掛けることが稀なため、どうしても「バーイー」「バイヤー」の使用頻度が多くなる。また、「バーイー」には「マフィア」という意味もある。
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भागो यहाँ से
■読み:バーゴー・ヤハーン・セ
■直訳:逃げろ、ここから
■解説:誰かを追い出したいときに使う言葉。「こっから出てけ!」というかなり強い調子の命令文となる。押し売りなどを追い出すときに使うといいだろう。
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मक्खीचूस
■読み:マッキーチュース
■直訳:ハエを吸う人
■解説:ギー(油)の中に落ちたハエを絞ってまでしてギーを無駄にしないようにする人、つまり「ドケチな人」を指す強烈な言葉。多くの場合、悪口になる。日本人には、同様の意味の「カンジュース(कंजूस)」という言葉の方が、「缶ジュース」を連想させて憶えやすいだろう。
मज़ा आया
■読み:マザー・アーヤー
■直訳:味が来た
■解説:「面白かった」という意味。映画でも食事でも何かの出来事でも、満足したらこのフレーズを言えばよい。また、特に詩を聞いて感興が沸いたときに使われることが多い。性的なニュアンスでも使える。
मतलब?
■読み:マトラブ?
■直訳:意味は?
■解説:「つまり?」という意味。相手の言っている意味がいまいちよく分からないときに使う。
मर गया
■読み:マル・ガヤー
■直訳:死んでしまった
■解説:「死んでしまった」という意味で使われる言葉だが、別に誰かが死ななくても、「あっちゃー」「もう駄目だ」みたいな絶望的なシチュエーションで使う。話者が女性だったら「マル・ガイー(मर
गई)」と言う。
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मवाली
■読み:マワーリー
■直訳:ゴロツキ
■解説:ヒンディー語映画などでよく使われる言葉で、路上でたむろっているゴロツキのことを指す。日本語だと「ヤンキー」が一番ニュアンスが近いか。アラビア語起源。
मस्ती
■読み:マスティー
■直訳:酔い
■解説:元々酔っ払った状態のことを言うが、一般には「悦楽」「享楽」「エンジョイ」みたいな意味で使われる。「マスティー・カレーンゲー(मस्ती
करेंगे)」と言った場合は「楽しもうぜ!」という意味になる。また、この単語の形容詞形である「マスト(मस्त)」は、「優れた」「素晴らしい」という意味になる。
माल
■読み:マール
■直訳:商品
■解説:元々は「商品」とか「高価な品物」という意味だが、隠語では「美女」という意味になる。この英訳である「アイテム(item)」も同様の使われ方をする。「キャー・マール・ハェ・ヤール(क्या
माल है यार)」は「おい、すっげぇかわいこちゃんだぜ」という意味。類義語に「チューザー(चूज़ा)」があるが、こちらの原義は「鶏」。英語の「チック(chick)」に似た言葉だと言える。
मिठाई
■読み:ミターイー
■直訳:甘いお菓子
■解説:インドの街角でよく売られている甘いお菓子のことを総称してミターイーと言う。結婚式など、おめでたいときにミターイーが配られ、インド文化に非常に密接な関係を持っている事物のひとつだ。だが、それだけに多くの裏の意味も含んでいる。例えば、「ミターイー・キラーオー(मिठाई
खिलाओ/お菓子を食べさせろ)」は、文字通りの意味でも使われるが、「ご褒美を下さい」「バクシーシ(喜捨銭)を下さい」みたいな、目上の人にお金をねだる婉曲表現によく使われる。また、日本に「へい、彼女、お茶しない?」というナンパの常套文句があるが、インドでは「ミターイーを一緒に食べよう」というナンパ文句があるようだ。
मुबारक हो
■読み:ムバーラク・ホー
■直訳:おめでとう
■解説:「おめでとう」「Congratulations」という意味。誕生日会や結婚式などで利用価値大。誕生日だったら「ジャナムディン・ムバーラク・ホー(जन्मदिन
मुबारक हो)」、結婚式なら「シャーディー・ムバーラク・ホー(शादी मुबारक हो)」、新年の挨拶なら「ナヤー・サール・ムバーラク・ホー(नया
साल मुबारक हो)」など。もともとアラビア語系の言葉なので、ヒンドゥー的に言いたいときは「バダーイー・ホー(बधाई हो)」という。
मुझसे दोस्ती करोगे?
■読み:ムジュセ・ドースティー・カローゲー?
■直訳:私と友情を結びませんか?
■解説:もし本気で友達になりたいインド人が出現したら、この言葉を使うと受けがいい。初対面のインド人から言われることがしばしばある。受け入れるときは握手をして「キョーン・ナヒーン(क्यों
नहीं)」とでも答えればいいだろう。
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मूर्ख
■読み:ムールク
■直訳:馬鹿な
■解説:ヒンディー語でよく使われる悪口のひとつ。少し堅いイメージがある。
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मेरा दिमाग़ ख़राब कर दिया
■読み:メーラー・ディマーグ・カラーブ・カル・ディヤー
■直訳:私の脳みそを悪くした
■解説:うざったいインド人がしつこくつきまとって来たときなんかに使う言葉。「お前のせいで頭がおかしくなりそうだ」「お前の馬鹿がオレに移りそうだ」みたいなニュアンスの言葉で、「もうお前とは話したくもない」「これ以上オレを困らせないでくれ」ということを伝える強烈な言葉。類義の表現に「ディマーグ・カーター・ハェ・トゥー(दिमाग़
खाता है तू)」などがある。
मैं तुमसे प्यार करता हूँ
■読み:マェン・トゥムセ・ピャール・カルター・フーン
■直訳:私は君を愛している
■解説:ヒンディー語の「I Love You」。いろいろな言い方があるが、最も標準的なフレーズはこれだと思う。ただしこれは男性が発する言葉で、女性が言う場合だったら、「マェン・トゥムセ・ピャール・カルティー・フーン(मैं
तुमसे प्यार करती हूँ)」になる。
मैंने आपका क्या बिगाड़ा है?
■読み:マェンネ・アープカ・キャー・ビガーラー・ハェ?
■直訳:私があなたの何を台無しにしたのか?
■解説:しつこく付きまとってくる人、事あるごとに邪魔してくる人などに対し言うと効果がある言葉。「私があなたに何をしたっていうの?」みたいな意味。
मैं भी सुनूँ?
■読み:マェン・ビー・スヌーン?
■直訳:私も聞こうか?
■解説:日本語の「私にもちょっと聞かせてよ」に近い決まり文句。「何考え込んでるの?マェン・ビー・スヌーン?」みたいな感じで使われる。
मैं हूँ न
■読み:マェン・フーン・ナ
■直訳:私がいますよ
■解説:昔から使われていたが、2004年に同名映画が公開されてからさらに普及した言葉。「僕がいるよ」「私がいるから大丈夫」という意味。男性が女性に、女性が男性に、同性同士、親子同士、いろんな場面で使える。
यह हुई न बात
■読み:イェ・フイー・ナ・バート
■直訳:これは話になっただろう
■解説:自分の期待通りの展開になったときに発するフレーズ。日本語に訳すと「そうこなくっちゃ」になるだろう。
यही बात है
■読み:ヤヒー・バート・ハェ
■直訳:この話だ
■解説:「その通りだ」「なるほど」「それだよ、それ」のように相手に同調して納得する言葉。
यार
■読み:ヤール
■直訳:友達、恋人
■解説:親しい友人や恋人同士、または見知らぬ者同士の間でも使える呼称。単独で使われることは少なく、文章の最後に「ヘイ、ヤール」「カモン、ヤール」のような感じで付け足し的に用いられる。
यूँ गया यूँ आया
■読み:ユーン・ガヤー・ユーン・アーヤー
■直訳:このまま行った、このまま来た
■解説:「すぐ行って、すぐ戻って来る」という意味。「ちょっと待ってて、すぐ戻って来るから」みたいなニュアンスでよく使われる。過去形動詞の特殊な用法。「アビー・ガヤー・アビー・アーヤー(अभी
गया अभी आया)」も同じ意味。なお、話者が女性だったら、「ユーン・ガイー・ユーン・アーイー(यूँ गई यूँ आई)」になる。
यूँ ही
■読み:ユーン・ヒ
■直訳:こんな風に
■解説:人に何かを指示するときに「こういう風に」と言う意味で使われる言葉だが、もっと広い意味があり、何の深い意図もなしに行う行動のことを指す。日本語の「何となく」に近い。「ユーン・ヒ・アーヤー・フーン(यूँ
ही आया हूँ)」と言ったら「何とはなしに来た」という意味。類義語に「アェサー・ヒ(ऐसा ही)」がある。
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रंडी
■読み:ランディー
■直訳:売春婦
■解説:女性に対する悪口によく使われる言葉。「このアマ!」「売奴女!」みたいな意味で使われる。この他にも「売春婦」という意味の単語はヒンディー語にたくさんある。例えば「ヴェシヤー(वेश्या)」、「タワーイフ(तवायफ़)」、「カスビー(कसबी)」、「ダンディーワーリー(डंडीवाली)」、「チナール(छिनाल)」など。
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लंड
■読み:ランド
■直訳:男性器
■解説:男性器を示すもっとも一般的な言葉。他に「लोड़ा(ローラー)」「बुल्ला(ブッラー)」「सामान(サーマーン)」など様々な言い方がある。改まった言い方だと「गुप्तांग(グプターング)」が一番無難。
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लंड फ़क़ीर
■読み:ランド・ファキール
■直訳:男性器を乞う者
■解説:非常に汚い罵り言葉。男女共に対象とすることができるだろう。「クソ野郎」という訳ではかわいいぐらいだろう。インド人の前で絶対に使ってはいけない。
वाट लग गई
■読み:ヴァート・ラグ・ガイー
■直訳:道に着いた
■解説:ムンバイーのスラング。「破滅してしまった」「無茶苦茶になってしまった」など、何か困ったことになった際に使われる。「ヴァート(वाट)」とは「道」の意。暗に「墓場への道」を表しているらしい。他人の邪魔をするのは「ヴァート・ラガーナー(वाट
लगाना)」。
वह तो है
■読み:ヴォ・トー・ハェ
■直訳:それです
■解説:「それはそうだ」「なるほど」と相手に同意するときに使う。
शाबाश
■読み:シャーバーシュ
■直訳:よくやった
■解説:「ブラボー!」「天晴れ」という意味。何か感動したことがあったら使う。目上の人から目下の人に対して使われる傾向にある。「ラージャワーブ(लाजवाब/素晴らしい)」も似たような賞賛の言葉。
सचमुच
■読み:サチュムチュ
■直訳:本当に
■解説:「本当に?」と確認したいときに「サチュムチュ?」と使う。「サチュムチュ?」と聞かれたら、「サチュムチュ」と答えればよい。「サチュ?」と聞かれて「ムチュ」と答える、「山」と「川」みたいな定番の受け答えもある。
●
समय बरबाद कर दिया
■読み:サマエ・バルバード・カル・ディヤー
■直訳:時間を破壊した
■解説:「時間を無駄にした」という意味。インドでは時間のことをあまり気にしない方がいいが、一応その不満を表明することも重要である。
सही
■読み:サヒー
■直訳:正しい
■解説:日常会話の中でインド人が好んで使う言葉のひとつ。「アープ・サヒー・ケヘ・ラヘー・ハェン(आप सही कह रहे हैं)」と言えば、「あなたは正しいことを言っている」という意味になる。「正しい」という意味の他、「素晴らしい」という意味でもよく使う。例えば、友人がクリケットの試合でナイスプレーをしたときの褒め言葉として、「エークダム・サヒー(एकदम
सही)」とか、「バホト・サヒー(बहुत सही)」のように使う。「サヒー・ラルカー(素直な少年/सही लड़का)」という使い方もある。
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साला
■読み:サーラー
■直訳:妻の兄、義兄
■解説:もともとは親族名称だが、妻の兄というのは事につけて文句を言ってきたりするものなので、転じて悪口となったようだ。日本語に訳すとしたら「あの野郎」が近い。「サーレー・コ・マール・ドゥーンガー(साले
को मार दूँगा)」と言えば「あの野郎をぶっ殺してやる」という意味。相手が女性だったら「サーリー(साली)」になる。類語語に「サスル(ससुर)」「サスラール(ससुराल)」がある。こちらはそれぞれ「妻の父」「妻の父の家族」という意味で、同じく悪口によく使われる。
सुपारी
■読み:スパーリー
■直訳:キンマの実、またはパーン
■解説:日本語で「噛みタバコ」と訳される嗜好品パーンのことをスパーリーと呼ぶ。この単語は隠語で男性器の亀頭を刺指す一方で、マフィア用語では「ボスから子分に出される殺しの許可」という意味がある。マフィア映画でよく出てくる単語である。
हटके
■読み:ハトケ
■直訳:外れた、どいた
■解説:動詞「हटना(ハトナー/どく)」の先行時制分詞だが、形容詞的に使われる。「一風変わった」「ユニークな」みたいな意味で使われる。
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हरामी
■読み:ハラーミー
■直訳:違法者
■解説:元々アラビア語で姦淫により生まれた子を指す言葉だが、「クソ野郎!」「腹黒い奴め!」「卑怯者!」のように悪口に使われる。ムスリム以外の人もよく使っている。類義語に「ハラームザーダー(हरामज़ादा;男性)/ハラームザーディー(हरामज़ादी;女性)」などがある。
हाँ जी
■読み:ハーン・ジー
■直訳:はい
■解説:標準ヒンディー語で「Yes」は「ジー・ハーン(जी हाँ)」と言うが、デリーで「ジー・ハーン」なんて言ってる人はいない。みんな「ハーン・ジー」を使用している。「Yes」の意味で使うよりは、呼びかけ「おい」「ちょっと」「どうした」のニュアンスで使うことが多い。電話に出たときの第一声や、店で「いらっしゃい(May
I help You?)」にも使えるが、少しぶっきらぼうな表現であることは否めない。
है कि नहीं
■読み:ハェ・ケ・ナヒーン
■直訳:違いますか
■解説:相手に同意を求める表現。「そうだろ?」「違うか?」という意味。自分の意見をずらずらっと述べて、文末にこのフレーズを付け加える。
हो गई तसल्ली
■読み:ホー・ガイー・タサッリー
■直訳:満足した
■解説:「気が済んだ」「納得した」みたいな意味。自分で自分に言い聞かせるように使うこともできるし、疑問形にして他人にそれを尋ねることもできる。
हो गया
■読み:ホー・ガヤー
■直訳:なった
■解説:「終わった」「完成した」「成功した」という意味。何かが完了したときにいつでも使える便利な言葉。「ホー・ガヤー?」と語尾を上げて聞けば「出来た?」という意味になる。
हो सकता है
■読み:ホー・サクター・ハェ
■直訳:起こりうる
■解説:「それは有り得る」「多分」などの日本人好みな曖昧な返答をする際などに使い勝手がいい。「シャーヤド(शायद/多分)」という言い方もある。
होने दो
■読み:ホーネー・ドー
■直訳:ならせておけ
■解説:英語の「Let it be」と同じ意味。「そのままにしておけ」「なるようにならしておけ」というニュアンスで使う。類義語に「レヘネー・ドー(रहने
दो)」「ジャーネー・ドー(जाने दो)」がある。
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