スワスティカ 身毒企画 スワスティカ
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インド土産研究室
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 「インドのお土産は何にしようか?」太古の昔から数え切れないほど多くの人々が悩んで来た難問である。インドにはたくさん珍しいものがあるが、いざ日本の知人友人や家族のためにインドのお土産を買って帰ろうとすると、とても悩むものである。

 そこで、「これでインディア」付属インド土産研究室では、日本人受けしそうなインド土産を徹底研究。しかも、土産物屋で売られている典型的なお土産ではなく、一般店舗で売られている実用的商品の中から、インド土産としてポテンシャルの高いものを取り上げていく方針だ。「インドでは普通に売ってるのに、日本では売っていない、あまり見ない、しかも実は便利、素敵、面白い」みたいな品物の再評価・再発見が主な目標だ。

 また、本研究室では商品説明のみで値段は書かない。なぜならインドは州によって値段が変わるし、最近はインフレが激しく、すぐに価格が変動してしまうからだ。だが、基本的に安くて気軽に買えるもののみを取り上げている。
インド土産の鉄則1 食品は避けよ
一般の日本人は、インドの食品は不衛生だと考えている。よって、インドの食べ物をお土産としてもらっても喜ばないし、口先だけのお礼を述べて、後で食べずに捨ててしまうこともありうる。また、マンゴーなどの生鮮食品は日本への持ち込みが禁止されており、日本の空港の税関で見つかると没収されてしまう。よって、インド土産に食べ物を選ぶことはタブーである。ただし、例外的に喜ばれる食品・食材もあり、インド土産の定番である紅茶はその代表例である。
インド土産の鉄則2 置物は避けよ
インドの土産物屋には置物系の土産物がたくさん売られているが、普通の日本人にはあまり喜んでもらえない。ただでさえ日本の家屋は狭いので、置物をもらっても嬉しくない人がほとんどだ。しかも、神様系の置物だと、捨てると罰が当たりそうで余計に迷惑である。相手の趣味や商品の品質にも拠るが、一般的に置物系はオススメできない。
レター・セット
インドのレター・セットはとても美しく、エキゾチックで、人気が高い。特にチマンラール(Chimanlal)社のシリーズが有名だが、他のメーカーからも素敵なデザインのレター・セットが出ている。全国の文房具屋やギフトショップで手に入る。お土産としてだけでなく、インドから日本の知人に手紙を送るときにも使える。写真は、チマンラール社のものと、スクリティ・インプリント(Sukriti Inprint)社のもの。

インド映画DVD
最近インド映画のDVDは急激に安くなったため、お土産としてのポテンシャルが高まった。最新映画のDVDはまだ300〜500ルピーぐらいすることが多いが、少し前のヒット映画や昔の名作なら、最低34ルピーで入手可能。レーベルによって値段は違うが、特に価格破壊を推し進めているのがモーゼル・ベア(Moser Baer)社で、ここのDVDの大半は34〜49ルピー。シェーマールー(Shemaroo)社も99ルピーでDVDを出しており、十分安い。インド映画のDVDはリージョン・フリーなので、どのDVDプレーヤーでも再生可能。英語字幕もあるので、現地語が分からない人でも全くチンプンカンプンにはならないだろう。インド映画に全く興味のない人でも、ダンスシーンが優れた映画をお土産にすれば、少しは楽しんでもらえるのではなかろうか?もしかしたら地道なDVDお土産攻勢によって、日本人の中でインド映画ファンが徐々に増えるかもしれない。

アーユルヴェーダ煙草 ニルドーシュ(Nirdosh)
アーユルヴェーダ薬局で売られている煙草。タバコやニコチンは含まれておらず、正確には煙草ではない。自称「薬用フィルター吸入器」。「チャラカ・サンヒター(アーユルヴェーダの医学書)」に基づき、バジル、クローブ、甘草、ウコン、グッガルの根、テーンドゥーの葉、シナモンなどの薬草やスパイスを調合して手作りで作られており、免疫機能向上や若返りに効果があると言う。吸うと周囲に甘い匂いが漂う。喫煙者への変わったインド土産としてオススメ。
男性専用石鹸
インドには男性専用石鹸というカテゴリーがあり、男性向けのインド土産のひとつの選択肢としてありだ。インド人男性の中には、女性っぽいデザインの通常の石鹸を嫌い、男性専用石鹸しか使わない硬派な人々がいる。これらの石鹸を使っていれば、インド人のように毛むくじゃらの男らしい身体になれるかもしれない。写真左はパーク・アヴェニュー・ラクジュアリー・ソープ(Park Avenue Luxury Soap)。パッケージにはしっかりと「a guide to the WELL GROOMED male(身だしなみのよい男性になるために)」と書かれている。写真右はアラマスク(Aramusk)。ジャコウ入り。やはり「Bath Soap for Men(男性用入浴石鹸)」と明記されている。薬局、健康グッズショップ、スーパーマーケットなどで売られている。

モンキー・キャップ(Monkey Cap)
北インドのインド人が冬に好んでかぶるニットの帽子。筒のような形状だが、途中に穴が開いており、顔を出すことができる。しかもリバーシブル。かぶると頭部がとても暖かくなるので冬季は重宝する。暖かくなりすぎて眠たくなるほど。「モンキー・キャップ」の通称通り、猿のような外見になってしまうのが長所でもあり短所でもある。日本でかぶったら注目を浴びること間違いなし。モンキー・キャップは冬になると市場で大々的に売り出されるが、夏場でも衣服屋で注文すれば倉庫から出してもらえるのではないかと思う。色にはバラエティーがあるものの、地味な色がメイン。やっぱりオススメは猿色。子供用サイズもあり。

ジャイプル・ラザーイー(Jaipur Razai)
ラザーイー(キルトの掛け布団)はちょっとした寝具店ならどこでも手に入るが、特にラージャスターン州の州都ジャイプルのものが有名。品質が高いものほど薄くて温かい。シングルサイズとダブルサイズがある。日本の気候では、春秋の掛け布団に最適。模様もインド的でインド土産としてポイントが高い。ただ、重さはないもののけっこうかさばるので、大量に購入して持って帰るのには向かない。「ラジャーイー」とも発音される。

オールド・モンク(Old Monk)
知る人ぞ知る、インドはラム酒の名産地である。その中でも安くてうまくて人気なのがオールド・モンク(Old Monk)という銘柄。全国の酒屋で入手可能。各種サイズあり。通常のオールド・モンクは7年物だが、12年物のオールド・モンク・ゴールド・リザーヴ(Old Monk Gold Reserve)も一部地域で手に入る。インド好きの日本人の間でオールド・モンクは昔からカルト的な人気を誇っているため、インド通で酒好きの知り合いへのお土産にすると喜ばれることが多い。ただし、最近は飛行機への液体の持ち込みが厳しく規制されており、お土産にしにくい商品になってしまった。写真はオールド・モンク・ゴールド・リザーヴ。

マントラマシーン
サンスクリット語のマントラ(真言)が20種類入ったマシーン。電源を入れると、延々とマントラが流れ続ける。正確な商品名は不明だが、本体の表面にはヒンディー語でアカンド・ジャープ(不断の詠唱)と書かれている。ボリューム調整つまみあり。裏面には釘を引っかける穴があり、壁に掛けることも可能。ループのつなぎ目がぎこちないために、それが気になって没頭できないマントラがいくつかあって残念。だが、ループがきれいなマントラは聞いていて飽きない。電源はおそらくインドの200〜240Vのみで、日本で使用するには変圧器が必要になるだろう。写真のものはヒンドゥー教徒用であるが、ジャイナ教寺院でジャイナ教徒用のものも見たことがある。僕はジャワーハルラール・ネルー大学(JNU)のカマル・コンプレックス(通称KC)の電気屋で購入したが、チャーンドニー・チャウクのバギーラト・パレス(Bhagirath Palace)電気街で入手可能らしい。

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