ナンディニー(アイシュワリヤー・ラーイ)は高名な音楽家パンディット・ダルバール(ヴィクラム・ゴーカレー)の長女として生まれ、伝統的な大家族の中で無邪気に成長した。そんなある日、ダルバールに弟子入りするためイタリアからサミール(サルマーン・カーン)という青年がやって来た。サミールはインド人の父とイタリア人の母を持ち、陽気で破天荒な性格だった。ナンディニーは最初サミールと対立するが、サミールが音楽家一家に自然に溶け込んで行く過程で次第に2人は惹かれあい、恋仲になってしまう。ところがそれは禁断の恋だった。
実は親の間でナンディニーと青年弁護士ヴァンラージ(アジャイ・デーヴガン)の結婚の計画が進んでいたのに加え、恋愛結婚など認められるはずもない伝統的な家族だった。ナンディニーとサミールの仲は遂にダルバールの知るところとなり、サミールは破門、ナンディニーは強引にヴァンラージと結婚させられてしまう。
ところがヴァンラージは口下手だが誠実な青年だった。結婚後も心を開かないナンディニーを見て不審に思い、その心の奥にある一人の男の存在が原因であることを突き止める。そしてヴァンラージはナンディニーをその男に引き合わせるためにイタリアへ一緒に行くことを決意する。
舞台はイタリアへ。ヴァンラージとナンディニーはほとんどない手掛かりを元にイタリアを探し回る。その内にナンディニーはヴァンラージの自分に対する愛の大きさを知り、次第に気持ちが動き始める。遂にナンディニーはサミールと再会を果たすことができるが、そのときナンディニーはヴァンラージを一生の伴侶とすることを決意していた。そしてサミールもナンディニーをヴァンラージの元へ行かせる。こうしてヴァンラージとナンディニーは名実共に夫婦となったのだった。 |