クリシュ(マダヴァン)とラクシャー(ナムラター・シロードカル)は幸せな夫婦で、2人でミュージシャンを目指していた。2人で音楽活動を続けるうちに、ラクシャーの歌声が有名プロデューサーの耳に留まり、ラクシャーはCDデビューを果たす。最初の内はクリシュはラクシャーを一生懸命支えるが、ラクシャーが有名人になるにつれて苦悩し始める。妻だけ才能を認められ、たくさんのお金を稼ぎ、そして社会に認知されていく。その一方で自分は・・・。クリシュは次第にラクシャーに冷たくあたるようになり、CD会社へ行って自分を売り込むが、採用されない。しかもラクシャーの夫であることが分かるとCD会社の態度が急変することにも嫌気がさした。やがてラクシャーは家を出てしまい、クリシュは1人苦悩のどん底に落ちる。そんなとき、優勝賞金500万ルピーのボーカル・コンテストが開催される。
リティク(ジミー・シェールギル)は大金持ちの家の御曹司で、働きもせずにブラブラと過ごしていた。そんなとき偶然、ジョー・ジョー(リシター・バット)という女の子と出会い、一目惚れする。リティクはジョー・ジョーに言い寄る。ジョー・ジョーは貧しい家の娘だったが、考え方はしっかりしていた。結婚を迫るリティクにジョー・ジョーは言う。「あなたが自分でお金を稼げるようになったら結婚するわ」しかしリティクはどうやって働いていいのか分からず、困惑する。そんなとき知ったのが、優勝賞金500万ルピーのボーカル・コンテストだった。
デーヴ(サンジャイ・スーリー)は1年前に妻パーヤルを亡くし、その悲しみをひきずっている男だった。妹のラチュナー(バーヴナー・パニー)と共に住んでいた。彼らの近くにガウリー(ソーナーリー・クルカルニー)という女性が弟と共に住んでいた。彼女の弟ガウラヴ(ラーケーシュ・バパト)は、車椅子生活をしており、彼もまた過去の悲しい出来事のために精神を病み、一言もしゃべろうとしなかった。ガウラヴは音楽の才能に溢れた若者だったが、恋人のプリヤーと一緒にバイクで調子に乗って走行中に事故に遭い、プリヤーは即死、ガウラヴは両足を怪我して歩けなくなってしまったのだった。プリヤーの命日にガウラヴは自殺をはかり、病院に運ばれる。手術の間、心配するガウリーをデーヴは勇気付ける。デーヴとガウリーはいつの間にかお互いに惹かれあっていたのだった。また、ラチュナーもガウラヴに対して恋心を抱いており、一命を取り留めたガウラヴの看病をする。ある日デーヴはガウリーにプロポーズをするが、ガウリーはガウラヴの足が治るまでは結婚しないことを打ち明ける。ガウラヴの足の手術のためには大金が必要だった。そして何より必要だったのが、ガウラヴ自身の、再び歩き出そうという強い気持ちだった。デーヴは優勝賞金500万ルピーのボーカル・コンテストの看板を見て参加を決意する。
こうしてクリシュ、リティクそしてデーヴの3人は、同じ舞台に競技者として立つことになった。この3人は既にお互い何度か顔を合わせて知り合っており、友達になっていたのだが、お互い譲れない。それぞれ背景は異なるが、3人に共通していたのが、自分のためではなく、誰か愛する者のために歌うという姿勢だった。3人は精一杯心を込めて歌う。リティクが歌っているときにジョー・ジョーが会場に駆けつけ、クリシュが歌っているときにラクシャーが駆けつけた。
結局優勝はクリシュとなった。しかしクリシュはラクシャーを取り戻しており、賞金の必要はなかった。クリシュはその賞金をデーヴに渡す。会場でデーヴが歌うのを見ていたガウラヴは感動し、突然歩き出す。リティクとジョー・ジョーも無事ゴール・インすることができた。こうして3組のカップルはめでたく結ばれたのだった。 |