クリス(本名クリシュナ、アモール・マトール)はアメリカ生まれのインド人。インド人としてのアイデンティティーは全くゼロで、アメリカ人として生まれ育っていた。両親は離婚しており、クリスは母親チャイタリー(ディープティー・ナヴァル)と共に暮らしていた。父親のジャイ(グルシャン・グローヴァー)は時々クリスに会いにやって来るだけだった。
クリスの通っている大学に、ムンバイー大学からリーラー(ディンプル・カパディヤー)という講師がやって来る。リーラーの授業を受講している内にクリスはリーラーに惹かれるようになり、インド文化にも興味を示し出す。実はリーラーの夫は有名な歌手ナシャード(ヴィノード・カンナー)だった。
リーラーは夫をインドに残してアメリカに来ていた。毎日夫に手紙を書いて送っていたが、次第に夫との間に溝を感じるようになって来る。また、クリスとは親しい仲になっていく。そしてある夜夫の家に電話したときに知らない女が電話に出たことをきっかけに、リーラーはクリスとベッドを共にする。
次の朝、家に帰ったクリスが見たものは、母親のボーイフレンドだった。クリスは自分に隠れてボーイフレンドを作っていた母親を嫌悪し、家を出る。父親の元に身を寄せたクリスだったが、父親もアメリカ人のガールフレンドを作っていた。
そんなとき、リーラーの夫ナシャードがアメリカにやって来る。ナシャードはクリスとリーラーが一夜を共にしたことを知るが、怒りもせずにそれを受け入れる。ニシャードが身内で小さなコンサートを開いたとき、クリスはギターで演奏に参加する。
リーラー教授の授業も終わり、リーラーは夫とインドへ帰った。クリスは最後にリーラーに「I Love You」と打ち明けるが、所詮適わない恋だった。その後、クリスと母親のチャイタリーもインドへ行くことになり、空港のカウンターで名前を聞かれたクリスは答える。「僕の名前はクリシュナです。」 |